海外不動産もフルローンで買う時代がやってくる

週末は「資産設計実践会」の集中合宿を都内で開催しています(写真)。知識ゼロから、資産運用を体系的にマスターし、自分のアセットアロケーションを構築できる、年に2回だけ開講する少人数のセミナーです。今回も北海道から九州まで、全国からメンバーが集まりました。

これからの投資対象として、海外不動産投資に興味を持っている人が多いのですが、借入を活用した海外不動産投資について、私もコンサルティングをお願いしている税理士の方から、具体的な方法を解説してもらいました。円での貸し出しになりますが、1%台で借入が可能で、国内の担保をうまく使えば、フルローンも可能になります(貸出審査があります)。

国内の金融機関はマイナス金利の導入によって運用難に陥っています。特に地方の銀行や信用金庫などは、融資先の確保に躍起になっています。その運用先として注目されているのが海外不動産に対する融資です。従来は、海外不動産に対する融資は、公的金融機関しか対応していなかったのに、ここ数か月で状況が大きく変わってきています。

円で1%台で借入をして、外貨で8~10%で運用できれば、金利差は7%以上ということになります。為替リスクはありますが、金利差がそのバッファーとなるので、リスクはその分だけ軽減されます。

私も、浦田健氏が責任監修しているスリランカホテルプロジェクトへ投資を行いますが、その投資資金を国内金融機関からの資金調達で購入しようと準備を始めました。

今回のセミナーはクローズドで、一般公開はされていませんが、8月27日の「第4回 世界の資産運用フェア」でも、国内金融機関のローンを使った資金調達について、専門家の税理士を招いて来場者が無料で相談できるコーナーを設けられます。会場で時間が無い方には、別途無料ミーティングを設定してもらえます。状況が変化していくので、最新の情報収集が必須です。

円高という投資環境と、円ローンという強力な資金調達方法。2つの変化によって海外不動産投資は、新しい局面を迎えていると実感します。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年7月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。