最終日

松田 公太

国会議員、最終日。

6年前の初登院で着用していたスーツで国会に出てきました。


「このスーツは選挙の時から愛用してきた量販店の洗濯できるスーツ。数えきれないほど洗って着たので、生地もボロボロになってしまいました。よって、今日を最後にお別れしようと思います。6年間、ありがとう」

「写真と風刺画。これも今日外します」

「東日本大震災を経験して始めた「階段」上りもラストです」

国会議員として、しがらみなく、再選を目指すことにとらわれず、日本と国民のことだけを考えて過ごした日々。

増税、岩盤規制、原発、安保・・・。国民と真摯に向き合わず、重要な政策を自分たちの事情で推し進める政治屋や政党とは真正面から議論し、闘ってきました。

最初に所属した政党が変節し、自民か民主かの路線問題(結局は各議員の再選や出世の為ですが)によって内部抗争に発展した時は「解党」と「政党交付金の国庫返納(国民に返す)」を訴えて、実現することも出来ました(後から、国庫返納は憲政史上初のことだと知りました)。

その党の基本理念を継続させるために創った政党では政界のタブーを打ち砕くために、それまで以上に様々なことにチャレンジをしましたが、私の力不足で広めることができませんでした。ご期待・ご支援頂いた皆様には心からお詫びと感謝の意を表したいと思います。

私の政党支部も近日中に閉鎖いたします。これも前例が無いことだと思いますが、しっかりと二重の監査をした上で、残ったお金は全て国民にお返ししたいと思います。

完全にすっきりした上で、明日からは新たな人生としてチャレンジしていきます。
このブログも「国会議員でいる間は毎日書く」とお約束した以降は、一日も欠かさず書いてきましたが、今後は不定期で継続させて頂きます。

引き続き日本のために頑張りますので、時々読んで頂ければ幸いです!


【アゴラ編集部より御礼】この記事は、タリーズコーヒージャパン創業者、参議院議員の松田公太氏(日本を元気にする会)のオフィシャルブログ 2016年7月25日の記事を転載させていただきました。昨年秋から転載させていただきましたが、参議院議員在任中は連日、起業家出身の政治家ならではの視点で発信いただき、アゴラ読者でも多数のファンがいました。松田氏に心より御礼申し上げます。民間に復帰してからのご活躍を引き続きこの場でお伝えできればと思います。オリジナル原稿をお読みになりたい方は松田公太オフィシャルブログをご覧ください。