都知事選最終日に思う事。増田寛也、仲間との絆。 --- 川松 真一朗

こんばんわ。

いよいよ長かった東京都知事選挙が終わろうとしています。舛添前知事のアメリカ出張、湯河原問題、一連の政治資金疑惑そして都議会総務委員会などなどの都議会の大揺れから始まった都知事選挙。私自身は本当に多くの事を学び、多くの仲間と出会う事が出来ました。期間中、私も都知事戦への思いをブログで書いたら、全国の方にお読み頂き様々なご意見を賜る事となりました。

増田寛也候補。

本当に地域の繁栄を考え、その事に全力を投入できる人物です。岩手県知事の実績を語れば、東京都知事としてはどうなのか?と言われます。まだ都知事になっていないので分からないですが、都知事として東京視点の政策を掲げて繁栄の礎を築く人です。若い頃、茨城県に出向している時は県民に利便性を考えて「つくばエクスプレス」建設を実行する為に鈴木俊一都知事を口説きました。河川の仕事をしている時には「ダム」削減を大蔵省の人間と頑張りました。
岩手県知事時代の新幹線整備、道路整備、県立大学整備も岩手県の将来の為に行った事です。本人と話をしていて知ったのですが、東京電力に3.11以降携わったのも、このままでは東電が変わらない。利用者の生活が変わらないと東電改革に尽力してきたのです。

見方を変えれば「地方政治」のプロなのです。
例えば、プロの弁護士だったら、どんなシチュエーションでも弁護をこなしますよね。その都度、その都度、依頼者の希望に応えるのがプロです。PR会社でも他の仕事でも何でもそうだと思いませんか。

今回の都知事選の争点は何だったのでしょうか?そして、本当に私達自民党都連の候補者選考はブラックボックスだったのか?振り返ったり、多くの人と話合ったりする間もなく、遂に最終日を迎えました。選挙期間中には、AbemaTVやニコニコ動画において、現在の都政について語る機会もありました。私なりに、世間が問うていたもの、求めているものを都知事選挙の街頭演説先、地元である墨田区内、あるいはネット空間で肌で感じるものはあります。

しかし、それは一言で表せるものではないだけに今日の段階では明確に意見表明を出来ません。明日の開票結果を待ってから意見はまとめていきたいと考えています。

政治とは、一つの大きな川です。時には支流がいくつも出来たり、支流がなくなったり、また支流が一つになって大きな流れになったりとするものだと政治家の先輩に言われた事があります。今回の選挙では、一緒に戦うと思っていた人が違う陣営にいたり、向こうだろうと思っていた人が同じ陣営にいたり、政策・思想をぶつけあう政治家の世界はこれまた興味深いものであります。

但し、そこで求められるのは「信念」や「筋」「情熱」などです。見ていて分かる人には分かるものであります。少なくとも私は組織論者として、自らの運命に逆らう事無く、この選挙戦を戦ってきました。

一つの感動的な場面は増田寛也候補の豊島区での個人演説会。ここは小池候補の地元であり、大方の予想は閑散とするかもしれないという不安が陣営にありました。しかし、当日は溢れんばかりの大盛況だったわけです。私達、都議会自民党には19人の1期生がいます。
以前にも、記しましたが同期会で研究会をやったり視察に行ったりして政策を練っている者が多く、時には朝まで都政を語り合い、明るい東京の未来を共に描いて来た19人であります。今回、この都議会1期生の中に豊島区選出の堀宏道都議がいます。
たまたま、私が議員経験なく都議となった最初の1年間、机を並べていた縁で、堀都議とは仲良くさせて頂き、議会人としての見本を示してもらっていたのです。偶然にも、都議会自民党における政策研究する各専門毎の分科会においても都市政策推進本部の幹事としても同じです。

今回、この堀さんが大変に「悩み」「悩み」「悩み」抜いて今般の都知事選挙を戦ってきたのは言うまでもありません。1期生が一団となっても出来る事は限られますが堀さんを支えようという空気が醸成されたのです。堀さんにとっては、都知事選がどんな結果であれ「茨の道」が待ち構えているのは言うまでもないですが、私達は「義理」と「人情」と「やせ我慢」という江戸っ子の精神で堀さんを支える事を決めています。

運命に逆らう事無く、運命に導かれ、そして運命として出会った19人の同期生。不肖、私はその中で最年少であります。堀さんに地方議会の「常識」を教えて貰いました。今回の東京都知事選挙に「筋」を通して頑張った一つの要因です。

とにもかくにも、私は「東京都」に正義を持って、「都政」に正義を持って、都議会で仕事をしています。中には、「正義感」が無く自分の都合で動いている方もいるでしょう。幸いにして、私は「正義」を持つ人達ばかりの近くで仕事が出来た事に嬉しく思います。

昨日は、東京都柔道整復師会館にて会合がありました。「精力善用 自他共栄」は嘉納治五郎先生の言葉であります。「精力悪用 自分だけ」にはならぬよう精進していくべし。心に誓い、増田寛也選挙事務所での最後の投稿と致します。

川松 真一朗
東京都議会議員(自民党、墨田区選出)

1980年生まれ。墨田区立両国小中、都立両国高、日本大学を経てテレビ朝日にアナウンサーとして入社。スポーツ番組等を担当。2011年、テレビ朝日を退社し、2013年都議選で初当選。