これからのメディアにはリアルの融合が必須である

写真左はスタイリストの出澤希帆、右が水越浩幸。

これからの中小店や個人事業では、「動画」を上手に活用してファンを増やすことが大切です。イニシャルコストが安いことで、多くの番組が開設されていますが、成功するにはいくつかの秘訣があるようです。

今回は、動画チャンネル「メディカツ」を運営する、水越浩幸氏(以下、水越)に動画TVの効果的な運用方法について伺いました。

●動画活用のポイントとは

—水越は「自分TV(R)」(動画活用を活用したTVのこと)のなかで、Ustreamを使った「1時間の対談形式によるライブ番組」を推奨しています。Ustreamを使うことで比較的簡単にだれもがテレビのような番組を始めることができます。

「この番組配信を継続していくことで、ライブの信頼性とコメントによるリアルタイムコミュニケーションでファンが増えていきます。しかし、パソコンやスマホのネット上だけの繋がりはそれほど強くありません。そこで、インターネットテレビの番組配信を始めたらリアルのイベントを仕掛けてみることが大切です。」(水越)

—対面のコミュニケーションでお互いの距離はさらに近くなります。このリアルイベントを開催しやすいのが「自分TV(R)」の特徴になります。

「イベントの中でも比較的簡単に開催できるのがランチ会や交流会です。番組配信の回数が10回、または3ヶ月ほどしたら、これらのイベントを開催してみましょう。先ずは日程と会場を決めます。開催する2ヶ月には告知をはじめて集客していきますので、そこから逆算して日程を決めましょう。」(水越)

—また、告知の際におけるポイントについて、水越は次のように答えています。

「数週間前に告知しても、皆さん忙しいので集客は難しくなります。開催時間は、平日の11:30〜1:30頃と2時間ほどに設定しましょう。Facebookをされているなら、イベントページを立てるのが比較的簡単です。Facebookをされていないのであれば、ブログやメルマガで公開します。もちろん、あなたの自分TVのUstreamやYoutubeで繰り返し告知してください。」(水越)

「そして、参加者を把握するためにも、参加申し込み用のフォームを用意しておきましょう。できれば申込者のメールアドレスの収集ができるもの、自動返信メールが送れるものを選びましょう。申し込み後の自動返信で、振り込み先の情報や会場の案内などお知らせする事ができます。無料で作れるメールフォームがたくさんありますので、「メールフォーム 無料」で検索してみてください。」(同)

●リアルとの融合とは

—他にも、ランチ会や交流会の開催が効果的とのこと。ランチ会には、知り合いのセミナー講師や著者さんをゲストで参加していただくことで、参加者が増える、参加者の満足度が高まる、などの効果が期待できます。

「わたしが配信しているインターネットテレビ「どんどん夢が叶う・メディカツ」でも、「メディカツ交流会」や「メディカツランチ会」、「メディカツ課外授業」などのイベントやセミナーを開催しています。そして、番組配信記念会(例:100回、200回、500回、1000回など)の節目にイベントを開催することでフアン層の満足度を上げて囲い込むことが可能になります。」(水越)

ネット上のコメントだけで交流していた方々がリアルで会うことで、つながりは深くなり、さらに広がっていくようです。ビジネスを成功させるためには「ネット」だけでなく「リアル」での交流も意識することが大切です。

水越の新刊
これからの中小店は「動画」で販促・集客しよう!』(同文舘出版)

尾藤克之
コラムニスト

PS

7月26日開催の「第2回著者発掘セミナー」は好評のうちに終了しました。多数のご参加有難うございました。なお、次回以降の関連セミナーは8月末頃に公開する予定です。