五輪閉会式、東京PRに恐れ入りました! --- 小澤 隆生

寄稿

リオ五輪が終わった。
思えば10年前から3年ほど、2016年の東京オリンピック開催を目指し活動していたので、いろんな気持ちをもってオリンピックを見ていた。

そして、閉会式。
途中、次の東京オリンピックのPRをする「ハンドオーバーセレモニー」がある。
私は北京オリンピックの閉会式のロンドンオリンピックのハンドオーバーセレモニーを現地で見ていた。ジミー・ペイジが「Whole lotta love」をギターで演奏しLeona Lewisが歌い、そしてベッカムが出てくる、超豪華かつ鳥肌モノのセレモニーだった。

あれを見ていたから、東京のハンドオーバーセレモニーが期待というより、心配だった。日本のジミー・ペイジって誰よ!ベッカムは誰よ!と、勝手に心配していた。頼む、太鼓と盆踊りはやめてくれ!

そして、東京のハンドオーバーセレモニー。
マリオ、キティちゃん、ドラえもん、翼くん!
わーお!超世界的スターのオンパレード!

そして、世界で最も有名な土管から日本の総理大臣登場。
マリオ、日本人じゃないからね。もはや。

やばい、やばすぎる。

デジタル、エンタメ、子供へのメッセージ、この方向は正しすぎる。ジミー・ペイジもベッカムも出てこないのに、誰も歌わないのに、何この期待感!日本、東京へのワクワク感を日本国民ですら感じちゃってる。

恐れいりました、の一言。
そして、心配なんてしてすいませんでした!

関係者の皆様、オリンピックに関することはなにをやっても批判、というムードが蔓延の中で本当に素晴らしい仕事をしたと思います。心から敬意を評します。

2020年東京オリンピック、世界中が楽しみにしてくれたはず!
日本にはまだ、ポケモン、ジブリ、ゴジラがいる。
そして、おれも必ずなにか関わりたいと思います。

小澤 隆生
ヤフー株式会社 執行役員 ショッピングカンパニー長/YJキャピタル株式会社 取締役
1972年、千葉県生まれ。早稲田大学卒業後、CSK入社。1999年にビズシークを創業。のちに同社売却先の楽天に入社し、楽天イーグルスの立ち上げ事業の責任者として球界に新風を吹き込む。楽天退社後は、投資・コンサルティング業務を経て、YJキャピタル入り。話題の新興企業の投資、創業に携わる傍ら、かつては持論の東京オリンピック招致実現を起業家らに呼び掛けるなど、ベンチャー界きっての五輪ファン。