オープンデータの表彰も大変です。

オープンデータ勝手表彰2016授賞式を開催しました。
ぼくが実行委員長。4年目になります。
社団法人オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構「VLED」が主催です。
おめでとうございます。
というか、勝手に表彰してるんでありまして、
受賞してくださってありがとうございます。

※昨年までの表彰
2015年
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2015/08/blog-post_6.html
2014年
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2014/05/2014.html
2013年
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2013/05/blog-post_23.html

◯最優秀賞

クルマと道の未来を描く もっと!しずみちinfo
静岡市 トヨタIT開発センター

しずみちinfoと呼ぶ道路通行規制情報システムのデータと、トヨタIT開発センターの提供する自動車の走行状態データなどを用いた、新しいサービスの創出を目的とした共同実験。
実験の企画で静岡市道路保全課とトヨタIT開発センターがアイデアソン・ハッカソンを共同で開催し、公共交通分野におけるオープンデータ活用を推進。

◯優秀賞
政府標準利用規約改訂(第2.0版)
内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室
第1.0版にあった「法令、条例又は公序良俗に反する利用」を禁止する規定などを削除し、国際的に広く利用されている「CC-BY」との互換性を明示する改訂を行った。

◯優秀賞
国土地理院におけるオープンイノベーションの取組
国土地理院 地理空間情報部情報普及課
国土地理院では、GitHubを用いてオープンデータ及び情報の提供をしており、GitHubがサンフランシスコで開催した開発者向けイベントにおいて活用事例の一つとして紹介され、会場の注目を集めた。

◯広域データ賞
福井県・県内17市町におけるオープンデータの共同公開
福井県及び県内17市町
福井県・県内17市町のデータを一つのファイルとしてまとめ、「公共施設情報」「ごみ収集日一覧」「ごみ分別一覧」「避難所一覧」を共同公開データとして掲載。

◯CiP協議会賞

社会資源プラットフォームミルモシリーズ
株式会社 ウェルモ
介護サービス、介護保険制度情報、在宅支援関連事業等と いった社会資源情報を集約し情報化、PCやタブレット、クラウド上にて管理運用し、各自治体、行政と連携することにより、市民が適切な福祉サービスを選択 できるプラットフォーム「ミルモ」においてオープンデータを活用。

CiP協議会土肥氏「ウェルモ=WELMOなので、Wエルモ=エルモ2体が副賞となりました。」

◯ニューメディアリスク協会賞

政務活動費や国会議員資産の集計結果のCSVファイル公開
朝日新聞デジタル編集部、大阪社会部、政治部
取材の過程で収集・蓄積・集計し たデータをCSVファイルで一般に公開。全国の総局網を通じ、2012〜2013年度の収支報告書と13年度の領収書類(計63万枚)を情報公開請求など で入手。都道府県議が関係する政治団体の収支報告書と領収書類(3万枚超)も取り寄せた。

ニューメディアリスク協会衣川氏「炎上対策の当協会からは、炎上しない程度にハッカということで、オーブントースターを進呈します。」

◯融合研究所賞

Umbrella stand及びDust bin
KDDI株式会社
BtoCのIoT製品を開発・販売。傘立てやゴミ箱がスマホと連動して、傘の有無やゴミの収集予定を教えてくれるサービス。

融合研究所平田氏「データをシェアということだが、どちらも適当なものがなく、Date:ウィスキーの伊達と、シャーのマグカップをセットであげる。」

さて、最優秀賞は、1年目は福井県鯖江市、2年目はオープンデータシティ地域の集まり、3年目は東京メトロという公益企業でした。今年は自治体と企業のセット。オープンデータの広がりを示していると思います。優秀賞は国の取組が2点。国もがんばっています。

事例が多くなって、探すのも大変になりました。ありがたいことです。ただ、オープンデータは、具体的なアウトプットや成果が求められる時期に来ています。まずはこの広がりをおホメ申し上げ、来年度につなげていきたい。


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2016年9月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。