「2次会」と「ゴルフ」は時間のムダなのか?

人付き合いがあまり良い方ではないので、イベントがあっても途中で帰ってしまったり、あまり長居をすることがありません。以前、仕事術の本にも「2 次会には行くな」と書いたことがあるくらいです。また「ゴルフ」も日本の郊外のゴルフ場にわざわざ出かける時間が勿体ないと思って25年間封印。帰国して からクラブを握ったことはまったくありませんでした。

ずっと遠ざけていた、そんな「2次会」と「ゴルフ」をひょんなきっかけで銀座で同時に体験することになりました。仕事仲間なのか、友達なのか、それ とも師匠と弟子の関係なのか、何だか良く分からない3人で、SHINOBY`S BAR 銀座の帰りにゴルフのシミュレーションバーというのに入ったのです。

久しぶりにクラブを握って振り回してみましたが、ワインのせいもあってか思うようにボールを飛ばすことができません。1時間半ほどのプレーでした が、思い通りにヒットしたのはほとんどなし。本当のゴルフ場なら途中で帰りたくなるような惨状でしたが、シミュレーションということで時間を忘れて楽しめ ました。

2次会が嫌いになったのは、以前会社勤めをしていた時、オフィスで仕事をしている時と同じメンバーが集まって、ずっと仕事の延長のような話をしてい るのが、耐えられなかったからです。前向きな話であればともかく、どちらかというとネガティブな仕事の話を朝から深夜まで続けるのは、非生産的で、修行の ように苦痛でした。何より時間が勿体ないと思ったのです。

昨日の会食は、大きな記録を達成した人のお祝いムードもあって、気の置けないメンバーと懇親会のような雰囲気で盛り上がりました。自己責任でリスク を取って、お金の不安を解消するために資産運用を実践している人たちが集まって、お互いの情報交換をしながらこれからの投資戦略について語る有意義な時間 でもありました。

お店には、お客様として来て頂いているのですが、お客様という視点でかしこまって接するよりも、自分も一緒に楽しんで仲間という感覚でお付き合いし ていくことも大切だと感じました。そうやってオンとオフの境目を無くしていくことによって、楽しく仕事ができるようになり、お付き合いさせて頂いている皆 さまにも満足してもらえる。そんな都合の良いことが、いつまでも実現できれば最高です。

「ゴルフ」を再開するつもりは今のところありませんが、「2次会」はたまには行ってみるのも良いなと思いました。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年10月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。