出世する人は会議の進め方が違う

尾藤 克之

写真は本人(上場企業の人事責任者であるため写真非公開)

会議は通常、数名〜数十名で行われます。お互いの顔が見えるような規模の会議は、そこに出席している人を見れば、出世する人のやり方がわかるものです。

今回は、ビジネスパーソンでありながら、ベストセラー作家でもあり企業向けの研修講師などをつとめる、中尾ゆうすけ氏(以下、中尾)に話を聞きます。

■事前の準備でほぼ流れが決まる

会議は合意形成の場であるが、事前の準備が必要になる。仮にオーナーで主催しない会議でも、関係資料には事前に目を通し、必要な情報収集をしたうえで持参する必要がある。必要な資料を必要なタイミングで出すことができるため、「では次回までに各自情報収集を」というような終わり方にならない。

「会議資料の準備も大切です。会議資料の情報に過不足がなく、あとで読み返したときにもわかりやすいように配慮しなければいけません。情報量が多く、重要な情報とそうでない情報が並立・混在しているような資料は、目を通すだけでも時間がかかりますし、かえって意思決定を混乱させてしまいます。」(中尾)

「また、開始時間の5分、10分前に来て、普段顔を合わせない他部門のメンバーや社外の人たちと雑談がてらの情報交換も重要です。そのわずかな時間で会議案件とは別の案件に対して議論して結論まで出してしまう人もいます。」(同)

また、会議の概要は最初に説明しなければいけない。事前にそのような話をしておかないと、時間内に結論が出づらいと中尾は述べている。

「会議で一言も発言しない人は論外です。他のメンバーに対して何の影響力も発揮できていないのですから、いなくてもよいくらいです。また、評論家的で批判が上手なだけの人も、まれに重要な指摘をすることがあるにしても、全体としては足を引っ張る人という印象が強くなります。」(中尾)

出世する人は、議論を客観視して、脱線したら軌道修正し、論点を広げたり集約したりしながら結論を導こうとするものである。一度、参加している会議を振り返ってみると気づきがあるかも知れません。

参考書籍
上に行く人が早くから徹底している仕事の習慣』(すばる舎)

尾藤克之
コラムニスト

PS

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