当選時に二重国籍だった国会議員については、与野党で話し合って同等の処理をすべきだ。
本来なら、時間を少しかけても良いが、7月の選挙で10月9日までに辞職しないと繰り上げ当選ができなくなる。
それ以降の辞職の場合、このほど二重国籍を明らかにした小野田議員の場合は補欠選挙があるが、蓮舫議員の場合は六年間、空席となる。オリンピックを控えたこの時期に6年間、空席にしておくのは東京にとって大きな損失だ。
その意味では、蓮舫議員のほうが処理を急ぐべきだが、バランスの観点からいえば、蓮舫・小野田両議員は同時に辞職すべきだ。
7月の参院選で初当選した自民党の小野田紀美参院議員=岡山県選挙区=が、米国との二重国籍状態であることを明らかにした。1982年、日本人の母親と米国人の父親との間に米国で生まれ、岡山県で小中高校に通い、大学卒業後は東京都北区議に当選。7月の参院選に出馬した。
昨年、参議院選挙立候補を前に、国籍選択手続きをしたが、米国籍離脱をしていなかったので、現在、離脱手続き中だという。また、国籍選択宣言を行ったことを示す戸籍謄本を公開した。
大臣をつとめ、野党第一党から首相をめざそうとした重大性において、蓮舫氏とは比べものにならないが、議員としてとどまるべきかにおいては、同じである。
また、このほかに、国会議員に二重国籍者がいるとすれば、すぐにでも公開すべきだ。また、その際に、戸籍謄本あるいは原戸籍を公開すべきである。
ほかにいるかは、わからないが、東日本選出のアメリカ生まれの民進党の衆議院議員については、本人がそのむねを吹聴していたという証言が多くあり、すぐにでも明らかにすべきだ。また、各党は少なくとも、外国生まれ、両親の国籍が違う議員については、戸籍書類の提出を求めて確認を行うべきだ。