さて、解散風は止むか

衆院補選は「前哨戦」の様相になるのか(若狭勝氏のFacebookより:編集部)

いくらか目くらましのようなことがあるかも知れないが、新潟県知事選挙の結果くらいでは衆議院の解散・総選挙のスケジュールの撤回や見直しはないと思っておいた方がいい。

どんなことがあっても来年の都議会議員選挙の前に衆議院の解散・総選挙がある。
来年の予算案の審議や各自治体の予算案の承認等の手続きに出来るだけ支障がないようにするためには、出来るだけ前倒したくなる。

今選挙の準備が出来ていない人は、半年、一年経ってもそう変わらない。
落ちる人は落ちるべくして落ちるだろうし、そのあたりのことは十分に計算に入っているはずだ。
新潟県知事選挙の結果は、各陣営のいい引き締め材料になる程度のことであって、自民党の候補が危なそうだから解散はなしよ、ということにはならない。

民進党と共産党の選挙協力は進むだろうが、だからと言って民進党と共産党が一枚岩になることはない。
共産党が一方的に譲るだけである。

もっとも、選挙が終わって民進党の凋落が明らかになると、いずれ譲るのは民進党の方だ、ということにもなりかねない。

備えても大勢に影響はないのかも知れないが、まあ、ここはやはり、皆さん、それぞれに備えておいた方がいいだろう。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2016年10月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。