大人気セミナーでの「アウェイ感」から見えた無限の可能性

週末の土曜日は東京国際フォーラムでセミナーでした。他社さんの開催するセミナーに講師として登壇したのですが、事前申込が殺到して途中で締切。当日も席が足りなくなるのかと思う位の高い出席率でした。

資産運用に関する関心の高さを再確認したのですが、意外だったのは、挙手してもらったところ90%近くが私のセミナーに初めて参加だったということです。「アウェイ感」の中で、来場者の方のニーズを想像しながら話の内容を修正していきました。

また、参加者の顔ぶれを見ると、資産デザイン研究所が主催しているセミナーに比べ、平均年齢が高いように思いました。経済新聞の広告を主体に告知を行ったので、シニアの読者層の方が参加したせいかもしれません。

「日本人のこれからのお金との付き合い方を提案する」というのが、資産デザイン研究所を4年前に設立した時に掲げたミッションです。読者ゼロから始めた資産デザイン研究所メールはかなり読者数が増えたとは言え、まだ約3万名に過ぎません。日本の総人口から見たら取るに足らない数字です。

私のブログやメールマガジンの読者の方は、金融リテラシーの高い30代から50代くらいの世代の方が多いと思っています。そのような高度な資産運用の方法を学び実践したいという個人投資家の方にも洗練された金融情報を提供したいと思いますが、それ以上に情報提供していきたいのは、私のことをまだ知らない、資産の大半を預貯金・現金に滞留させてお金に関して何もしていない人たちです。

資産運用をしたくても具体的なやり方がわからない。失敗することを恐れてアクションを取ることができない。そんな人がまだ日本人の大多数を占めているのです。金融の知識に関して日本人の間でも格差が広がっているということです。

ネットで情報収集できたり、セミナーが多数開催されている東京に住んでいる人たちは、最新の情報に比較的簡単にアクセスできます。しかし、ネット上の情報を鵜呑みにすると大きな失敗につながるリスクもあります。また東京以外ではセミナーの数も少なく、最新の情報にアクセスできる機会があまりありません。

セミナー初参加の方が圧倒的というセミナーを体験し、落ち込むよりもむしろ極めてポジティブな気持ちになり、テンションが上がってきました。これからの無限の可能性が見えてきたからです。メルマガを5万人、10万人と増やしていくだけではなく、他にやるべきことがある。「教えることは、学ぶこと」を今回も思い知らされました。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年10月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。