天候不順の影響で野菜の値段が高いですね〜。昨今の消費支出の低迷は、もしかしたら野菜の高騰が原因の一つになっている可能性があります。
野菜というのは、価格弾力性が極めて低い商品です。価格弾力性というのは、需要の増減を値段の上がり下がりの比率で割った数値を指します。例えば、価格が10%上がったら需要が20%下がるという商品は「価格弾力性が高い」商品です。アイスクリームの値段が上がったら、多くの人がアイスクリームを買うのを控えるでしょう。その代わりにプリンが売れるれるかもしれません。となると、ダイエットは…価格弾力性が低いのかも…^_^;
野菜のような生活必需品は、価格が上がっても消費を大きく減らすことが困難なので、少々価格が上がろうが下がろうが消費量はあまり変わりません。こういう商品は「価格弾力性が低い」とか「価格硬直的である」と言われます。
多くの家庭では、野菜の消費量を極端に減らすことができないので、野菜価格の高騰によって消費支出に占める野菜の割合が増えてしまいます。「野菜がこのまま高いままだったり、更に値上がりすると家計が大変だから、他の商品の消費を控えて節約しよう」という気持ちになるのではないでしょうか?高止まりや値上がりに備えて、家計に余裕を残しておきたいと考えるのが一般ではないでしょうか?
コメとパンが同時に値上がりしたとなると、更に他の商品を買い控えようという気持ちになると私は思います。「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」などということはあり得ないので(笑)、多くの人は家計の余力を増そうとします。つまり、現預金が増えて他の商品を買い控える結果につながるのです。
消費支出低迷を気にしている経済学者などが、野菜の高騰が原因の一つだと口にしているの聞いたことがので、もしかしたら私の想像は完全な的はずれかもしれません。みなさん、どう思われますか?
編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2016年11月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。