グリーンカードの更新で浮上した、あらぬ疑い

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今回の投稿は、個人的な内容で失礼致します。

筆者は2005年1月から2015年9月後半までニューヨーク在住、その間にアメリカ人と結婚したのでグリーンカードを取得しました。グリーンカードは2年間の仮期間を経て、10年へ更新されます。

筆者は2年を経て今年、10年への切り替えを申請しました。1月に指紋認証などの手続きのため2泊4日でNYへ戻り、新しいグリーンカードが届くのを今か今かと待っていたのです。

ところが、一向に届かない。

季節はめぐり、秋風が頬を刺すようになってきた10月末。ようやく、NYにある主人の実家に移民局から通知が送付されました。しかし、そこにグリーンカードはなく。同封された書簡には、偽装結婚の可能性を疑う文章が書き込まれていたのです。主人と2人、愕然としました。

理由は、以下の通り。

1.子供がいない
2.夫婦が所有する資産がない
3.夫婦名義で提出した確定申告書類が不十分

1の子供がいないなんて、余計なお世話も甚だしいですよね。不妊症だったらどうすればいいんでしょうか。2なんて夫婦で所有する資産がないと言われても、ないものは仕方ありません。3は不十分と指摘されようが問題なく受理されているのに、意味が分かりません。

2011年時点で、全米の夫婦のうち20.6%が外国生まれ。

Married-Couple Households by Nativity and Citizenship

(出所:Census)

というわけで、私達には1)2人名義の銀行口座などといった書類(既に提出済みなのですが)、2)友人から結婚を証明するための先生証明書——などを追加で提出する羽目になったのです。

主人の友人などは「ハイチ系と日本人の結婚だから偽装結婚だと受け取られたのだろう。人種差別だね」といった感想を寄せてきました。主人も、そう認識し憤りを隠し切れなかったものです。

しかし、米連邦政府の下請け会社で勤務する友人いわく「移民局の職員なんてほとんどが黒人かヒスパニック系で白人なんて稀」だといいます。だからこそ、余計に「腹立たしい」。

恐らく、職員は事務的に処理しているだけなのでしょう。それでも、グリーンカードの更新がそれほど容易でなくなった変化の現れとも言える。クリントン政権が誕生した暁には包括的移民制度改革を推進し不法移民を社会に組み込むと明言していますが、新たに入って来る移民の受け入れ体制に疑問を残します。トランプ政権誕生なら、支持者の意見を汲んで一段と厳格化されかねませんね。

(カバー写真:MUBI


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2016年11月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。