皆様、すでに本日の「スポーツ報知」さんで取り上げて頂き、ヤフーニュースになったので、既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ついに日本でもこのような著名人向け依存症リハビリ施設が完成致しました。
清原氏に支援申し出の梅沢氏の団体が薬物&ギャンブル依存症のリハビリ施設を開設(出典:スポーツ報知)
このリハビリ施設の運営は、日本航空学園の理事長でもある梅沢重雄氏が代表を務める公益財団法人「JAA財団」が致しますが、実は、このHPご覧頂ければお分かりになる通り、私も関わらせて頂いておりまして、ご本人の介入や家族支援、また様々なプログラムのプロデュースもさせて頂く予定です。
梅沢理事長は、元プロ野球選手の清原和博さんが逮捕された際に、身柄引き受け人を名乗り出た事で話題になりましたが、実は、あの発言は思いつきでも何でもなく、すでにあの時点で、「依存症者の回復支援」ということを真剣に考えていたがゆえのことでした。
皆さん、海外の依存症関連のニュースをみるとどれも、「リハビリ施設に入所して回復して復帰を目指す」
という流れになっていることにお気づきかと思います。
最近では、オリンピックの水泳金メダル王、マイケル・フェルプス選手が、アルコール依存症でリハビリ施設に入所していたことを告白しています。
荒れた生活から復活した水の怪物。 フェルプスが乗り越えた苦難の年月。(Number Web)
そしてメンタルの問題を見事克服したフェルプス選手は、今年のリオ五輪で再び華々しい成績を収められました。
この様に海外では、依存症治療のことを告白しても、肯定的に受け取られるばかりか、回復に向かおうとする勇気を称える雰囲気すら感じられるのに対し、日本では、依存症と言えば「ダメ人間」「甘え」「根性がない」と言った、精神論に終始され、自己責任論で社会から抹殺されてしまいます。
しかしながらこういった風潮は誰の得にもなりません。
当事者を治療に促すのではなく社会的に抹殺してしまえば、職に着くこともできなくなり、社会福祉費が増加するだけで、それはそのまま国民の税金負担という形で跳ね返ってきます。
にもかかわらず清原騒動でお分かりの通り、日本では有名人が依存症になると、激しいスクープ合戦となり、治療に対する配慮がなされません。最近では、そのことに関する疑問の声も、少しずつ上がり始めています。
まるで暴走族…保釈された清原を追いかけるマスコミに疑問の声(出典:NEVERまとめ)
依存症は病気ですが、回復は可能です。
華やかな表舞台に復帰することは難しい場合でも、治療を受け回復すれば、なんらかの職に着くことは可能です。その道筋を社会で見守って頂いた方が、日本国全体の利益にもなるはずです。
この「再チャレンジのチャンスを作ろう!」というコンセプトが、梅沢理事長をはじめとする関係者の間で一致し、では、まず日本にはまだない、プライバシーに配慮した、著名人向け依存症リハビリ施設を創ろうということになりました。
今年は、フェルプス選手をはじめ、ヤンキースのサバシア選手、ミュージシャンでは、オジー・オズボーンさん、チャカ・カーンさんなど多くの海外セレブが自身の依存症問題を告白し、リハビリ施設に入所し治療を受け、回復していきました。
日本でも、田代マサシさん、貴闘力さんなどカミングアウトをする回復者が現れはじめましたが、まだまだ端緒に着いたばかりです。
今後、益々多くの著名人が自身の依存症を告白し、そして回復していくそんなストーリーが公表できるよう、私たちも受け入れて貰えるための努力をより一層したいと考えております。