ALS患者同窓会に行く、喋れないけど、歌えました‼️

先日、母校の岐阜北高校の同窓会に参加しました。

学校単位の同窓会なので、2~3百人集まる盛大なものです。

岐阜に戻った2014年から毎年参加してます。同級生、先輩はもちろん、恩師や仕事で知り合った方が同窓だったりと、意外な出会いも楽しいです。いろんな人に「覚えてる?」と聞かれましたが、覚えてましたよ!声をかけてくれてありがとうございます。

今年は、縦のつながりを作る目的で、出身部活ごとに集まる時間がありました。私が3年間を捧げたコーラス部も、6名参加していました。集まれば歌いだすのが、我々の性です(笑)私も輪に加わりました。

しかし、ほぼ喋れない私が歌える訳もなく、基本聴いてるだけでしたが、約20年前に一緒に歌った仲間の声が聴けて嬉しかったですし、もし自分の声があったらこんなハモリの音になるはずと、頭の中ではしっかり和音が鳴っていました。ちゃんと歌えました。

何百回と共に歌った声とだからこそできる芸当です。楽しかったです。

後日、一緒に歌った同級生から「あなたから声を奪ったALSが、本当に憎らしい」と言われました。私がみんなの懐かしい声を聴けたのに対して、みんなは私の声を聴けませんでした。でも、私の声がないことで、私の声を思い出し、惜しんでもらえたのかなと思います。

私の歌声はみんなの中で生きてます。捨てたものではないですね(笑)

いつか、歌声も音声合成出来ると良いですね!
そして、ALSが治る病気になったら、思う存分歌います!

恩田聖敬

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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2016年11月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。