地域活動やPTA活動が縮小することは時代の変化なのでまったく問題ない

伊藤 陽平

議会が近くなってきたので、また質問に関連するテーマを。

議員になる以前にはあまり気がつきませんでしたが、新宿区内にある様々な地域活動をされている団体、あるいはPTAなどの団体が地域を支えています。

新宿区内に住まれている方の多くは地域のことが大好きで、貢献したい気持ちから時間を割いて地域活動を楽しまれていると認識しています。

しかし中には、
「活動にリソースを割きすぎて負担に感じている。」
「団体の存在意義がわからないので廃止した方が良いと思ってる。」
という声も一部ではあります。

私も休日には可能な限り地域での活動を楽しんでいますが、もちろんご要望いただいたすべてのお話に対応することはできません。

最近ではごく一部の方からですが、
「伊藤は区議会議員なのに地域に貢献していない。」
と厳しいお言葉をいただくこともあります。

人それぞれ事情があるため、地域活動は自分の意思で可能な範囲で行えば良いことで、貢献の程度に正解などありません。

私は主に休日を利用して新宿区内で様々な活動を楽しんでいますが、外部に強制されるものではなく自分のできる範囲のことをやれば良いと思っています。
でも、なかなか年上の人からお願いされたりした場合には、地域での付き合いが悪くなるのも嫌だし断りづらいですよね。

比較的若い層であれば、PTA活動に関して悩んでる方は常に一定数いらっしゃいます。
学校によっては、共働きの家庭が多い場合もありますし、昔とは状況が異なることを注意しなければなりません。
専業主婦の方々のリソースを前提としていた昔の感覚で対応していくことでは、単に根性論で話を進めても当然限界がやってきます。

PTA会長や役員クラスになると、町会など地域との接点も増え活動に膨大なリソースを割かなければなりません。
もちろん地域活動が大好きな方や、地域に対する責任感の強い方は、一定数いらっしゃるとは思います。
しかし、現実的に考えれば今後は仕事や家庭との両立が困難となるため、担い手が不足していく可能性も考慮しなければなりません。

区民の暮らしは千差万別で、地域の行事には出席していないかもしれないけれど日々の仕事で社会へ貢献しているかもしれないし、身近な家族と休日を過ごすことや、友人と遊びにいくことでも、仕事の合間に休んでのんびりすることも、すべてが価値のあることです。

地域活動への貢献度合いが低いからと言って、人間的に問題があるかと言えば、まったくそんなことはありません。

区民が不利益を被ることもあってはならないことだと考えているため、意識の共有が必要です。

地域活動に参加しないことは、悪いことではありません。
本当に必要な仕事を精査し負担を軽減できないことや、時代の変化に対応できていない地域活動そのものにメリットを感じることができない層が増えていることに目が向けられていないことで、悪く見られてしまっているだけです。

新宿区民は様々なバックグラウンドを持っていますが、その多様性を受け入れ、地域で活動が楽しめるように議会でも質問させていただきます。

それでは本日はこの辺で。