赤ちゃん縁組事業が、Readyforオブザイヤー大賞に!

クラウドファンディング最大手のReadyforさんが選ぶ、年間で最もイケていたクラウドファンディング案件に、フローレンスの赤ちゃん縁組事業を選出頂きました!

それもこれも、Readyforを通じて寄付してくれたあなた、ネットの向こうでRTやシェアをせっせとしてくれたあなたのお陰です。この場を借りて、お礼をしたいです。届け、ネットの向こうに。

クラウドファンディングって、ほんと素晴らしいです。僕がフローレンスを立ち上げた時はそんなん無かったんで、初期資金集めるの、ほんと大変でしたよ。せっせと助成金書いたり、ビジネスプランコンペに出て700万集めたんですが、助成金の中にはちょっと事業内容変わっただけで「言ってたのと違うじゃないの!返しなさい!」とかって、半分返させられたのとかありましたからね。

事業モデルなんて、想定外の連続で、適切なタイミングでピボットしなくちゃ、むしろダメなのに。助成金担当者がズブの素人だと、そんなことも分からないわけです、はい。あの、涙を飲んだ時に、クラウドファンディングがあってくれたら!今起業する人たちが、ほんとうらやましいですよ。

そして、13年経って新規事業つくる時になったらなったで、助成金って「フローレンスさんはもう大きいから」とかって、もらえないんですよ。どないやねん。インパクトっていう概念がないから、「最も社会変革を起こせるところに出す」ではなく、「困っているところにあげる」っていうマインドなのです。多くの財団は。

しかし、クラウドファンディングを通して寄付してくださる皆さんは、そんなことには関係なく、その事業の意義と志、どれだけ課題を解決できそうかを見て、寄付してくれます。寄付だけでなく、それをきっかけに求人に手をあげてくれたり、人を紹介してくれたり、様々な形で支援の輪が広がります。

まさにクラウドファンディングなくして、Readyforなくしてこの事業は立ち上がりませんでした。そして先月、1件目の赤ちゃん縁組委託が決まり、新しい家族が生まれましたが、この家族もクラウドファンディング無くして、そう、寄付者の皆さんなくしては生まれませんでした。

そして、今国会に「特別養子縁組あっせん法案」が通過するかも、です。これが通れば、ようやく「ちゃんとしたところは許可」して、「そこには補助する」という当たり前の児童福祉として赤ちゃん縁組が位置づけられます。

ほとんどの政党は賛成していて、あとは共産党さんさえ賛成してくれれば成立する、というところ。子どもの命がかかっているので、政治家の方々は、ゆめゆめ党利党略で動かないでほしいです。

さて、事業と政策提言で、ようやく少しずつ動き始めました。本当に皆さんのお陰です。でも、人の命を預かり、人生を変えるこの事業は、難易度としてはむちゃくちゃ高くて、今でも絶賛赤字まっただ中の赤ちゃん縁組事業です。これからも皆さんの支援を期待しております。

※継続的に支援したい、という方は、こちらまで。
http://florence.or.jp/lp/monthly/

これからも、皆さんと共に歩み、いつの日か「虐待死ゼロ」の社会を、生み出していきたいです。その時は皆さんに感じてもらえるはずです。自分の投じた、数千円、数万円が、この社会をつくったのだ、と。


編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2016年11月20日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。