ビジネスの立ち上げで大切なのは「ロケットスタート」「ベクトル合わせ」そして「いい人になる」

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新しいビジネスの進め方について経営者の方と美味しい海鮮料理を食べながら語る機会がありました(写真)。そこで再確認したのは、ゼロから始めるビ ジネスの立ち上げで大切にすべきなのは「ロケットスタート」「ベクトル合わせ」そして「いい人になる」という3つだということでした。

「ロケットスタート」というのは、ビジネスを始める時、立ち上げの初速をできるだけ早くすることです。スタートしてから半年経っても、1年経っても目に見える結果が出なければ、自分が焦ったり自信を無くしたりするだけではなく、周囲の見る目もヒンヤリと変わってきます。小さくても良いから早く成果を目に見える形で出すことで、自らが流れを作っていくことができるのです。結果が出ないまま時間が経過し、モチベーションが下がり、それが更に状況を悪化さ せるという「負のスパイラル」に陥らないように気を付けなければいけません。

「ベクトル合わせ」とは、一緒に仕事をする人全員が何をしたいのかという「理念」をきっちり合わせていることです。どんな仕事でも共通することですが、一緒に仕事をする人とこのベクトルを合わせることができれば、限られた経営資源を1つの方向に集中でき、思いもよらない大きな成果を出すことができま す。だから、人材の採用も能力に優れていることも大事ですが、それ以上に仕事に対しての想いを共有できることが重要です。

「いい人になる」というのは、世の中にとって役に立ち、感謝されるような善人を目指して経営するということです。ビジネスが長期で成長を続けていくためには、それが社会にとって必要で、多くの人から評価され、感謝されるものであることが必須です。利益だけを追求すれば、短期的には収益があがるかもしれませんが、お客様や社会に対して役に立つ価値を提供できなければ、長期的には必要な存在になれず、消えていくことになります。

お客様や社会にとって必要なことを提供するという強い気持ちが無く、何だか悪いことをしていると思いながらビジネスの立ち上げをしてもうまくいくはずはありません。

今年も新しいビジネスの立ち上げをいくつか行いましたが、来年も3つのポイントを押さえながら新しいチャレンジを続けていくつもりです。一緒にチャレンジしたいと思う人がいたら、勇気を出して声をかけてみてください。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行います が、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2016年11月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。