「伝える」準備
おかげさまで、ちらほらと講演依頼をいただきます。
昔なら講演の準備は、テーマに沿ったキーワードを箇条書きすれば事足りましたが、今は一字一句iPadで打たないと合成音声に変換できません。ALS発症前と比べて10倍時間かかります。
しかも私は一太郎の時代からキーボードに触れており、タイピングの速さには自信がありました。しかし、今はボタン一つを押して、一文字づつタイプします。
この状態をどう考えるかです。
1、以前のように出来なくなった
2、時間をかければ以前のようにできる
考え方だけで、「できない」を「できる」に変えることができます。
これは障害者に限ったことではありません。如何なる人の日常にも存在する「考え方の選択」だと思います。
365日「2」のように考えられる人なんていません。もちろん私もそうです。でも、講演という仕事をいただいて、話を聞いてくださる方がいる有難さを噛み締めながら「1」の気持ちを打ち消しているだけです。
いつか、「2」が本当になりますように。
株式会社まんまる笑店
代表取締役社長
恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2017年1月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。