蓮舫さんが和服を着た写真はこれまで皆無だった。遅ればせながら気持ちの上でも日本人になる第一歩を踏み出したとしたら結構なことだ。誉めるべき事をしたら率直に誉めたいと思う。
私は今年の1月5日のFacebookで次のように書いている。
「蓮舫さんが伊勢神宮に参拝。これはいいことだ。「蓮舫『二重国籍』のデタラメ」(飛鳥新社)でも伊勢神宮と靖国神社への参拝をお勧めしていたところで、賛成だ。靖国神社については、もし、蓮舫さんが参拝すれば、日中間の棘をはずすいいきっかけになるだろうし日本人として生きていくひとつの明確な意思表示になるだろう(私は首相参拝には賛成でないのでそれとは別の問題)。しかし、蓮舫さんが伊勢へ行ったのは初めてかどうかなど記事では分からない。着物は着たことがあるかなどもどうなのか。日本の首相になろうとする人はやはり日本文化を一通りマスターするべきと思う。」
もし、私のFacebookの投稿を本人か周囲が見てくれていて考えてくれたのなら嬉しいことだ。
借り物だそうで、しかも、着物にピンバッジで穴あけて胸につけていたが、これは、ちょっとひどい。普通は帯揚げにつけるものだ。また、「総絞りはこういうフォーマルなときには非常識だ」とか、「着方が水商売チック」とか、「ケネディ大使のほうがずっと上手に着こなしていた」とか、いろいろ私のFacebookにもコメントは出ているが、私としては前向きの気持ちを誉めてあげたい。
ただし、代表の和服デビューを「どうだ、文句あるか」といえるようにアドバイスする人が民進党にいないのは残念。岡田克也前代表など四日市の老舗呉服屋の息子なのだから人肌ぬいで上げれば良かったのにと思う。
いずれにせよ、総理を狙うような政治家は、日本文化の理解と実践をしっかりやれないと論外だ。中曽根元首相などやり過ぎでちょっと臭かったが、姿勢とレベルにおいて高水準だった。最近の首相候補たちのなかには、外国系でなくとも、ちょっとどうかと思うのが多い。
しかし、和服を着るより、もっと大事なことは戸籍謄本などの開示であることも間違いない。