気遣いの生み出す価値
『目配り、気配り、心配り』
新卒時代に、さんざん言われたことです。仕事を円滑に進める上で、重要な要素であることは間違いありません。では、これらをできるようになるためには、どうしたらいいのでしょう?
私は「観る力」と「想像力」と「瞬発力」だと思います。
観る力は、文字通り、自分の周りで起きてる会話や行動や表情を、漫然と見るのではなく、注意深くかつさりげなく観る力です。同じシチュエーションから、数倍の情報を得ることができるのが、観る力がある人です。
しかし、情報があっても、想像力がなければ宝の持ちぐされです。情報から周りの人の思いを想像して、どうすれば役に立てるか、喜んでもらえるか、痒いところに手が届くかを考えるのです。究極的には、相手の価値観を想像することになります。
最後は瞬発力です。気遣いはタイミングが命です。観て、考えても、行動しなければ、何の意味もありません。瞬間的に動く!難易度の高い能力です。
みなさんどうですか?自覚はどうですか?
これらの気遣いの能力は知識とは違うので、訓練によって身につけるには、かなりの労力が必要です。1つとして同じシチュエーションはないので、「この時はこう」とはとても行きません。
そんな習得困難な能力を、育った環境なのか血の滲む努力の賜物なのか、ものすごい高いレベルで持っている人がいます。これは、仕事だけでなく人生にとって、大きなアドバンテージです。何せ「自然に周りの人の役に立てる」のです。空間の雰囲気を一変する力があります。
私は残念ながら持ち合わせてない能力です。どんなふうに育ったら身につくのか、教えて欲しいです。子どもたちに、身につけて欲しい!
株式会社まんまる笑店
代表取締役社長
恩田聖敬
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この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2017年1月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。