「次の次の東京オリンピックで金メダルを取りたい」

地元・平尾中学校の立志式で、お話しさせていただきました。大人に話すより、中学生に話す方がよっぽど難しい。何を、どのように話せば伝わるか・・・、いろいろ考えて、やっぱりいつものネタで始めることにしました。

皆さん、夢がありますか?目標がありますか?

残念ながら、ほとんどの中学生は、手を挙げません。

大人になると、現実を知り、妥協してしまう。ぜひ夢を恥ずかしがらずに、語ってほしい。夢を語ると、先生や友達が、こういう人に会えばいいよ、こんな本を読めばいいよ、次から次に紹介してくれます。そこから夢が形になってきます。

夢は、変わってもいいんです。でも夢を語らないと、誰も何もしてくれません。夢を語る人を褪めた目で見るのではなく、ぜひ応援してほしい。友達の夢を一生懸命に応援していると、今度、自分が夢を叶える時に、応援してくれます。

人間と動物の最大の違いは、イメージできるかどうか。こうなりたいという強い気持ちがあって、地に足の着いた努力を続ければ、少しずつそこに近づいてくるんです。夢を語ることから、始まるんです。

「えっ、じゃあ、僕の夢は何かって?」

それは、東京オリンピックで金メダルを取ること。次の2020年ではありません。次の次の東京オリンピックです。2100年か2200年か分かりませんが、その頃になると世界全体が高齢会しているから、100キロ級より100歳級の方が人気種目になっているはず。なければ、これから自分で作ればいいんです。

冗談のような話ですが、僕は大真面目。そして、「次の次の東京オリンピックで金メダルを取る」には、僕が中学生に伝えたい3つのメッセージが込められています。

1・好きなことを続ける

2・自分で価値やルールをつくり、1番を目指す

3・出会いが人生を加速する

僕がこういう発想になったのは、中学・高校のときに、西岡弘師範に出会ったから。今は92歳ですが、69年間大阪の講道館で毎日指導を続けられ、今でも中学生を投げています。

「井上、こんな楽しいことはないぞ。自分の好きな柔道で、中学生を教えることができる。」

これから高校に入ったり、社会に出る中で、いろんな人と出会うと思いますが、出会いを大切にしてほしい。そして、ひとつひとつの出会いをより良くするために、西岡師範が毎日繰り返し言われていた「明るさ・素直さ・謙虚さ・挨拶と礼儀」を大切にしてほしい。

そんなことを丁寧に伝えました。
少しでも次代を担う中学生の胸に刻まれたら嬉しいです。

平尾中学校公式ブログでも紹介いただきました。

平尾中学校公式ブログは、ほぼ毎日更新!生徒・保護者・地域の住民などに思いや情報をしっかり伝えることは大切なことですね。平尾中学校は花がいっぱい。そして校舎の壁にはさまざまな写真やメッセージがカラフルに貼ってあります。校長先生や教頭先生の温かな笑顔も印象的でした。

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<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>
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<井上貴至の働き方・公私一致>
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編集部より:この記事は、鹿児島県長島町副町長、井上貴至氏のブログ 2017年2月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。