編集部より:朝鮮半島情勢の緊迫化を受け、元韓国国防省分析官の高永喆(コウ・ヨンチョル)・拓殖大学客員研究員を執筆陣にお迎えしました。早速本日の朴槿恵氏失職についてインテリジェンスのプロの視点から分析していただきました。
法の均衡とバランスが崩れた弾劾と罷免判決
今回、朴槿恵大統領の弾劾は大学時代、金日成奨学金を受けて司法試験に合格し裁判官になった“デタラメ”検事と憲法裁判官が大統領を罷免したと言われている。
さらに、金大中政権の時,文化観光部長官を勤めた朴智元(国民党の代表)は2000年8月5日〜12日まで46名の韓国新聞、放送言論社の社長団を連れて訪朝、ホテルで性接待まで受けた事があると言われている。さらに南北言論機関の共同合議文では言論自由を放棄して金正日に忠誠を誓ったわけである。そう言う言論人と全国教職員組合及び全国労働組合が親北野党と野合したのが今回の弾劾と罷免である事が分かる。
韓国は歴代大統領が不正疑惑で悲劇の末路を迎えた共通点がある。全斗煥と盧泰愚大統領は収賄で刑務所で懲役に処せられた事があり、金泳三と金大中大統領は収賄罪で自分の代わりに長男と息子三人を刑務所に送られた。
その後、盧武鉉大統領は退任後、妻と息子が収賄疑惑で捜査に追い込まれたら恥ずかしくて飛び降り自殺した事件も記憶に新しい。
さて、現在の野党である共に民主党の大統領候補者である文在寅と国民党代表である朴智元二人は巨額不正事件に関わっている。
特に、朴智元は金大中大統領の時、北朝鮮に5億ドルを不正送金しておりうち1億ドルは南北首脳会談の見返りであり残りの4億ドルは現代グループの対北事業の利権を与える見返りだった。
さらに野党の大統領候補である文在寅は20兆ウォン(約2兆円)の手形秘資金疑惑があり手形証明写真と告発動画がネットで公開されている。さらに文在寅候補は東京ドームとほぼ同じ高級住宅地を所有している巨富にも関わらず格差社会に対する違和感を抱える一般庶民の不満を刺激して扇動している。問題は彼らの不正疑惑を問題化せず、朴槿恵氏の友人、崔順実氏が犯した政治献金だけ問題化する特別検事側が国民の恨みを買い大掛りな弾劾反対デモを引き起こしたことだ。
野党の朴智元、文在寅両氏は資金疑惑も取りざたされるほどの「お金持ち」だが、99%を占める庶民の格差と不満心理を刺激し、政権争奪戦に傾いている“大泥棒”だと、良識的な国民には認識されている。今後、二人の野党指導者の不正疑惑を問題化し、捜査しないと愛国国民が絶対許せないだろう。
因みに朴前大統領はお姫様だと非難されているが、両親が暗殺され自分もテロを受けた事がありそれがトラウマとなり一人ぼっち生活の中、人間関係が崩れた訳である。特に還暦が過ぎても結婚もしないし妹は離婚して再婚したり弟は麻薬取り締まり罪で刑務所を出入りした。従ってお姫様では無く普通の一般庶民と同じ生活である事が分かる。
また、個人的に政治献金を着服した痕跡がない。兄弟も大統領府出入りを禁止した清廉な人柄である事は間違いない。
韓国にとって一番深刻な問題は国旗を否定するデタラメ親北左派が韓国を第2ベトナム赤化統一のようにする事である。万が一、そう言う危ない状態に陥る場合は、国を愛する国民全体が許せないし、必死で大韓民国を守るだろう。