横広顔の男に注意をしよう ! しかし…。

荘司 雅彦
中野 信子
文藝春秋
2016-11-18

 

マシュー ハーテンステイン
文藝春秋
2014-10-25

 

中野信子著「サイコパス」によると、横広顔の男にサイコパスが多いと書かれていました。
「卒アル写真で将来はわかる」にも、殺人の加害者には横広顔が多くて細長顔の男は被害者になりやすいという記述があります。

もしかしたら両書は同じ調査結果から引用しているのかもしれません。
ただ、誤解してはならないことは、横広顔の男が全てサイコパスや殺人者では決してないということです。私の周囲を見渡しても、とても温厚で情に厚い横広顔の男性がたくさんいます。

また、サイコパスの男性は冷徹な決断を下すことができるので、企業経営者として大きな成功を収めることが多いそうです。経営者で大きな成功を収めている人物が、家庭内でDVを働くというケースは決して珍しくないようです。

困ったことは、女性の多くがサイコパスの男性に魅力を感じるらしいのです。
上記中野著によると、ワシントン大学の女子学生128人を対象とした実験によると、サイコパス、マキャベリスト、ナルシストの3要素を備えた男性は外見上の魅力が高く、女性によくモテる傾向があるという調査結果が出たそうです。

サイコパス男性は不安感情が低いので”歯の浮くようなウソ”を平気で喋ることができ、それに女性がコロリと騙されるという理由と、競争社会で冷徹に勝ち続ける強い遺伝子を女性が本能的に欲するという2つの理由が挙げられています。

もちろん、サイコパス男性と付き合ったり結婚したりすれば、自らがDVの危険にさらされてしまいます。しかし、後にリスクがあるかもしれないものの、目下の状況では繁殖が成功しやすいと判断してしまうので、DV男に魅力を感じてしまうのではないかとのことです。将来リスクよりも、現在のメリットを本能的に重視してしまうのかもしれません。

女性がそのような危険な男性に引っかかりやすい時期が、一ヶ月に二度危あると同書は警告しています。排卵期の前後3日ほどと、生理前の一週間です。

いずれの時期もエストロゲンとセロトニン濃度が下がってしまうので、不安傾向と衝動性が高くなって冷静な判断が下しにくくなるというのが理由です。

ということで、女性諸氏は、自身の危険な時期をしっかり認識し、話がうまくて華麗な経歴や肩書をさりげなく示す、外見的魅力に富んだ横広顔の男性には、少々注意を払った方がよさそうです。

もちろん繰り返し強調するように、横広顔の男性の全てがサイコパスではある訳では決してありません。警戒が過ぎると、理想的な相手を逃してしまうリスクがあることもしっかり認識すべきでしょう。


編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2017年3月22日の記事を転載させていただきました(アイキャッチ画像はGATAGより)。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。