森友学園の小学校は東京都なら設置認可されたか ?

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

森友学園について聞いてみた

さて、今週は「森友学園ウィーク」とも言うべき籠池理事長のメディアジャックの1週間でした。あの証人喚問は本当に多くの方がご覧になったようです。

ではという事で、今週の都議会・文教委員会で私は東京都の私立小学校の設置認可について質疑を行いました。ただ今、予算特別委員会の協議が続いているので振り返って書いてみます。

東京都だと設置認可されたのか?

(前提)
大阪府は平成24年4月に私立小学校の設置認可等に関する審査基準を緩和しました。一方、府の審査体制は見直されず、認可にあたって必要な事項の確認・検討が不十分でありました。

(質問)
その中で、森友学園について平成27年1月の私立学校審議会で「条件付き」とはいえ認可適当の答申がなされ、校舎建設や生徒募集が行われることとなったのです。その結果、入学前まで1ヶ月を切った時点で、入学を予定していた生徒・保護者が新たな進路先を探さなくてはならない状況に陥っています。これは生徒の立場で考えると、直ぐ目の前にある4月の入学式前でかわいそうな思いをしている新入生と保護者が実際にいます。こういう事態は二度とあってはなりません。

東京都はどのような手続きで私立小学校の設置認可を行っているのか伺います。

(私学部長 答弁)
東京都では、私立小学校を新規に設置する場合の認可は、2段階で審査をしています。まず、計画段階で、設置基準を満たすことを審査した上で、計画の適否についての私立学校審議会の答申を受けて計画を承認。この計画承認後、申請者は校舎建設に着手。

次に、校舎完成後に、あらためて設置基準を満たすことを審査した上で、認可の適否についての私立学校審議会の答申を受けて認可。小学校の設置認可は開校前年度の9月までに行って、その後に生徒募集を開始を認めている。

という事で、東京都では2段階で十分に審査を行った上で認可している事が分かりました。東京都では平成18年(2006年)の小学校設置が今の所最後だと聞いていますが、今後ともきっちりと審査するようお願いしておきました。

結論
東京都では今回のようなケースだと審査は通らなかっただろう。


編集部より:このブログは東京都議会議員、川松真一朗氏(自民党、墨田区選出)の公式ブログ 2017年3月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、川松真一朗の「日に日に新たに!!」をご覧ください。