入社直前に会社がとんでも慌てて目の前の餌には食いつくな

城 繁幸

先日、「てるみくらぶ」という旅行会社が倒産したが、新卒の内定者が50人いることが分かって騒動になっている。社員80人で内定者50人というのはちょっと聞いたことが無い。というか、中小企業で新卒を10人以上採れるというのもすごい。なかなか新卒って採れないんですよ中小って。

てるみくらぶ、約50人を内定済み…採用取り消し伝える(産経ニュース)

確かにちょっと無鉄砲すぎる数字だとは思うが、少なくとも会社がつぶれるとは経営陣も予想はしておらず、また、若い世代からみてなにがしかの魅力ある会社ではあったのだろうと思う。

で、こういう時には必ず「普段から新卒を採りたくてうずうずしてるけど採れてない会社」がさも救いの手を差し伸べるかの如く食いついてくるだろうなと思ってたら、もう釣り上げられてましたね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず現在は超がつくほどの人手不足なんで焦って食いつく必要もないでしょう。氷河期とは全然状況が違いますから。1,2か月くらい入社時期が先延ばしになったくらいの感覚でじっくり選ぶといいですよ。そういうイレギュラーな出来事を嫌うのはお役所と大企業くらいのもんだから。

それにしても、SNSって情報が速くていいね!


編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’s Labo」2017年3月29日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。