安倍外交批判の急先鋒である天木直人元レバノン大使が、Facebookでなかなか鋭いことを巻いている(リンクはこちら)。 要旨は以下の通りだ。
韓国に新政権が出来ても長嶺大使を帰任させないようでは、無茶苦茶だ。そうしたら、その日の午後に岸田外相が長嶺駐韓大使を帰任させると突然発表した。これには驚いた。
慰安婦像を日本の釜山総領事館前に設置したことに激怒し、慰安婦像の撤去に進展がない以上帰任させないと強行姿勢を貫いてきた安倍首相だが、その大失態をごまかす唯一の機会が、5月の韓国の大統領選挙とそれに伴う新政権の誕生だ。
ところが、それさえも官邸筋は渋っていた。ところが、長嶺大使の帰任発表だ。その背景には何があるのだろう。あの強硬な安倍首相が、そんなまともな判断をするだろうか。私は米国の命令があったと思う。米国が韓国政府に圧力をかけると反米になるので、早く大使を帰任させて日本から韓国に圧力をかけろと言われたのだ。それに違いない。
この天木氏の記事は、政府になにがなんでも批判的な立場から書かれているバイアスを念頭に置いて読めば、非常にためになる。そして、最後のところに付け加えるべきことは以下の通りだ。
アメリカは北朝鮮に対して場合によっては軍事行動を起こすつもりだし、それは、米中首脳会談での最大のテーマであろう。また、北朝鮮もいつ動くか分からない情勢だ。韓国で親北政権が誕生し、権力の空白が生まれるときが絶好のチャンス到来であることはいうまでもない。
そうしたときに、日本人をどう避難させるか、大使不在ではすまない。だから、いま帰任させるのは正しい。いまや大使の最大の仕事は日韓関係でなく、日本人の安全対策なのだ。
少なくとも私はいま韓国に旅行など絶対にしないし、国として表立っていうのは難しいが、在韓日本人の引き上げと、国内治安の強化、難民が来ないように万全の措置をとるべきだと思う。
なお、官房長官のコメントにあった「邦人保護に全力」が今朝の紙のマスコミではカットされているようだが、酷い話だ。
戦争が勃発しても自衛隊が救援に行くことは韓国が認めないだろうから、早く日本人を全面でなくとも数を減らすべきだ。もし、日韓関係に配慮しなければならないのなら、慎重にとせざるを得ないが、いまの日韓関係ならなんの遠慮もいらないのだからもっけの幸いだ。