先日、4月3日のこと、アゴラに安田佐和子さんのブログ
MY BIG APPLE – NEW YORK –
から
が転載されていた。楽しく拝見いたしました。そこで安田さんが紹介していたCNNのWEBは、
Does Kyoto’s beauty match the buzz? Look and decide
http://edition.cnn.com/2016/10/26/travel/kyoto-beautiful-scenes/index.html
だったのだが、そのページに掲載されていた20枚の写真とその写真へのコメントに、しばらく見入ってしまった。そして思ったのは、
「わたしだったらどんな20枚になるだろう」
コンデジを使いはじめて10年とすこし。この間、旅行らしい旅行はせずに過ごしたので、手持ちの画像といえばほとんどが京都。この数日、古いフォルダを順に開いて、そこからためしに20枚を選んでみた。京都症候群のCNN記者のセンスも意識しつつコメントを附し、何回かに分けて紹介してみたい。洋の東西どちらも、まったく物騒な時節ではあるが、無用の用、こんな軽い話題もまた何かの足しになるかもしれません。
1/20 盆地と三山
京都は北山東山西山に囲まれた盆地。東山からの日の出、西山への日の入り、時として美しい光景に出会える。ただそれは、ある程度の高さがあって見晴らし良好のビルから。しかし困ったことに、そんなビルはたいていの場合、周囲の景観を阻害している。
2/20 京都駅ビル
CNNの選んだ20枚のうち、5枚が京都駅附近から入選。『京都タワー』からが2、『東寺五重の塔』『京都駅ビル』『鉄道博物館』が各1。海外からの旅行者にとって、新幹線や関空特急からも見える五重の塔、京都駅と京都タワーが、期待の大事な入り口なのかもしれない。駅ビルそのものはバタ臭いが、周囲にはそれを緩和するゾーン、また近現代ビル群とは異質なゾーンもまた多い。
3/20 嵐電とバス
京都で移動といえばバス。それに愉しい乗り物と言えば嵐電で、若干だが併用軌道(市電区間)も残っている。近年、観光客でバスが混みすぎていて、京都市は料金体系をいじって地下鉄に誘導できないものかと模索中があるが、バスから見える景色がすでに観光なのだから仕方がない。
4/20 高野川のさくら
京都市街中心部は高度老齢都市。あまり外に出られなくなってしまった老人もさくらは別。やはり心が弾むようだ。車いすを押してもらって、近くの公園まで散歩する人を多くみかけるのがまさにいまこのごろ。ためしにタクシーのドライバーに訊ねてみるとよい。足の弱い老人でも、車からさくらを眺められるところはどこかと。かなりの確度でこの堤の道を走るだろう。
5/20 京に田舎あり
最近は京野菜ということで首都圏に販路を広げているが、もともとは地産地消のためのもの。正月のカシラ芋も、ずいぶんと高くなった。京都駅から徒歩圏内にレンコン田があったが、最後に見たのは数年前のことだ。建築ラッシュがすすむ今も、まだ残っているだろうか。
2017/04/08 若井 朝彦
わたしの新京都20景(1)
わたしの新京都20景(2)
につづきます・・・