高齢化するバンドマンにとってカツラは強力な味方だ

常見 陽平

GWは大学のBBQと、ライブを2本以外は特に予定を入れなかったのだが・・・。このライブがそれぞれよかった。ZIGGYのデビュー30周年記念ツアーと、LOUDNESS、OUTRAGE、GALNERYUS、GYZEが出演するイベントに行ったのだが・・・。それぞれ、生きる勇気をもらったのだ。ZIGGYの話は先日書いたので、今回はLOUDNESS、OUTRAGE、GALNERYUS、GYZEが出演したイベント、LOUD∞OUT FESTについて書くことにしよう。


結論から言うと、それぞれのバンドが面白かったのだが・・・。ベストアクトはOUTRAGEだ。今年でデビュー30周年を迎えるこのバンド、神がかっている。この日もバンドは絶好調。鬼気迫るものがあった。観客も暴動寸前というか、暴動そのものの盛り上がりで、警察が来るんじゃないかくらいのヤバイ状態だった。

「父親になるんだから、ダイブはやめなさい」
と妻に言われたので、ダイブはしなかったが、モッシュピットで大暴れしてしまった。7月には主催フェスと、そして年内~来年にはアルバムをリリースするとのこと。楽しみだ。

アウトレイジ
ユニバーサル ミュージック
2017-02-15


このボックス・セットも買うように。

GALNERYUSもGYZEもそれぞれ良かったのだが・・・。特にGALNERYUSの新しいドラマーは音もパフォーマンスもいい感じだし、GYZEは今年、ますますブレークしそうなのだが・・・。

生きる勇気をもらったのは、LOUDNESSだった。

いや、正確にはLOUDNESSのボーカル、二井原実だ。

本編では、80年代の髪型を再現するためのエクステをつけて登場したのだが・・・。

アンコールでは、そのエクステを外してしまったのだ。

・・・寿司屋か、魚屋さんの大賞みたいなスポーツ刈りというか、五分刈りというか、そういう感じだった。しかも、白髪交じりだ。

本人のブログにも、その写真が掲載されている。ズラを装着した写真も、はずした写真も

ロックとは、ここまでやるものなのか、と。ハゲしく、いや、激しく胸を打たれた。

小学校の時にLOUDNESSと出会い、中2の時には「定期テストで1番をとったら、LOUDNESSのライブに行かせてほしい」と母に頼み込み、無事に実現し。自伝的な本も読み、感動し。なぜか影響を受け、世界に旅立とう、その前に上京しようと思い。その後、上京してからは様々な時代、このバンドを観てきたが。

この日ほど、二井原さんに力をもらった日はなかった。

カツラがあれば、いくらでも活動できるじゃないか。

昔、中二の頃、彼らの「愛と夢だけを」という曲を聴いたが、愛と夢がそこにはあったのだ。

私も頑張ろう。

今のところ、髪は大丈夫だけど、円形脱毛症、早く治らないかな。


最新作を夜露死苦ね。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年5月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。