自分の才能に目覚めていない「労働市場の割安銘柄」になっていないか?

最近、ライターの募集、カフェ店長の募集、7月からのランチカレーの準備と、新しいご縁からお仕事を一緒に始める方が増えています。

ライターの制作したコンテンツはクオリティが極めて高いものが多く、先月後半からこちらのサイトへの個人投資家のアクセスが急増しています。目標は個人投資家に日本一支持される資産運用情報提供サイトです。

カフェの店長募集は既に応募のあった10名以上の方にコンタクトを始めていますが、素晴しい経歴を持った人がたくさんいるのに驚きます。フランスの料理学校で修行していた方、カフェの形をしていた経験がある方など、錚々たる顔ぶれが集まってきています。

新しい仕事をしていて人を探すときにいつも思う事は、自分の才能に気が付いていない人、活かし切っていない人が多いことです。自分がせっかく持っている能力やスキルを自己認識しないまま、時間が過ぎていってしまう残念な状態です。

男性に多いのが、大企業に勤めている高学歴な人で、経歴も能力もあるのに組織の歯車となってしまうケース。言われたことだけをやっているうちに、気が付けばせっかくの能力がスポイルされてしまう。優秀な人材を集め「人材の宝庫」と言われていた超一流企業が、気が付けば「人材の墓場」になってしまっている悲しい状況です。

女性の場合は、能力があるのに結婚や出産などで仕事から離れてしまい、自分の能力を活かすチャンスを逃してしまっている人が目立ちます。パートナーの男性よりも優秀であるにも関わらず、パートナーの転勤であっさり仕事を辞めたり、子育てに専念するために専業主婦になってしまう。どのような人生を選択するかは、個人の自由ですが、能力の活用という点からは、勿体ないというのが正直な感想です。

せっかく能力があるのに、それを活かしていない人は、本質的な価値を評価されず割安に放置されている株式と同じです。「労働市場の割安銘柄」と言うことができます。

もし家庭の事情で平日の午後しか働けないなら、そこで活躍できるような仕事の仕組みを考える。物理的にオフィスや店舗に出勤することが無理ならば、自宅でできる仕事のやり方を提案する。今やっている仕事が辞められないなら、2つの仕事を並行して続けられるような仕事の方法を追求する・・・。現状を変える方法は工夫すればいくらでもあると思います。

自分の才能に気が付いていない人に、人生を変えるきっかけを提供する。独立してから5年目に入り、次のミッションが、見えてきた気がしてきました。

※写真は東京ミッドタウンに昨日オープンしたカフェ。激しい競争の中、強みを活かして生き残ることはできるのでしょうか?

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年6月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。