育児休暇の先へ「育自分休暇」

町役場の方とともに、再度サイボウズ松山オフィスを訪問しました。

物理的な距離を超えるICTは、本来、田舎ほど相性がいいもの。

ICTを活用した働き方は、人口減少に直面する過疎地の切り札になると考えています。素敵なICT企業が働くことで「町の風景が変わる」、地元に「やればできる」という空気が生まれるのではないでしょうか。

「百聞は一見に如かず。」イメージを共有することが大切です。県庁に打ち合わせに来られた町役場の方と一緒に、見学させてもらいました。

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改めてさまざまなお話を伺ったのですが、すごいのはオフィス環境だけではありません。ワークスタイルも本当に面白い。
⇒ 詳しくは、こちら

「育児・介護休暇」は既に10年以上前から導入。勤務時間や場所などを決めることができる「選択型人事制度」も人気だそうです。誕生日会や部活などへの補助も充実しています。

■そして、びっくりしたのが、「育自分休暇」。

35歳以下で、転職や留学等、環境を変えて自分を成長させるために退職する人が対象です。最長6年間は復帰が可能です。

これは、すごい!
社会を変える可能性があります。

例えば、市町村議会。

議員になった後の選択肢が見えづらい/元の職場に戻りづらいなどの理由で、若手のなり手が少なく、その結果、若者のための政策もずれてしまいがち。

でも、この制度が社会に定着すれば、これまでの経験を生かして市町村議員として働き、またその経験を生かして元の仕事に戻ることができます。

これからは、地域にとっても、職場にとっても、回遊人材をしっかり受け止めることが大切なのではないでしょうか。

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<井上貴至(長島町副町長(地方創生担当)プロフィール>

<井上貴至の働き方・公私一致>
東京大学校友会ニュース「社会課題に挑戦する卒業生たち
学生・卒業生への熱いメッセージです!

<井上貴至の提言>
杯型社会に、求められること


編集部より:この記事は、愛媛県市町振興課長(総務省から出向)、井上貴至氏のブログ 2017年6月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『「長島大陸」地方創生物語~井上貴至の地域づくりは楽しい~』をご覧ください。