国民の命を守るために 稲田朋美は即刻、防衛大臣と国会議員を辞めなさい

常見 陽平

本日、霞が関で若手官僚60名を前に講演する。「若き老害による精神講話」というタイトルで。言うまでもなく、タイトルは三島由紀夫の『若きサムライのための精神講話』のオマージュだ。講演の関係で、座右の書『失敗の本質』を読み返していた。日本はついつい戦術に走りがちだと思う。それはそれで特徴なのだけど、やはり戦略が必要だ。そして、戦闘も。

さて、稲田防衛大臣がまたやらかした。

<自衛隊発言>稲田氏、軽さ露呈 安易な「政治利用」(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

やっぱり稲田だ。100回踏まえれても大丈夫という感じだろうか。言うまでもなく、笑止千万の妄言である。いや、ちょっとした失言で政治家の首をとるというのもどうかと思うが、彼女の失言は一度や二度ではない。防衛大臣どころか、国会議員として、いや、私なんかに言われたくないと思うが一社会人として資質を疑われるレベルである。国民のことなど歯牙にもかけぬ傲慢な言動である。

有事の際に防衛大臣は国を守るのが仕事である。私はどうやら左翼だと思われているようだけど(愛読書、三島由紀夫なのにな)、とはいえ、それをどう呼ぶかは別として軍備は必要だと思っている派である。いや、私が守りたい一線は労働者にとって、安全・安心に働ける社会の実現であって。そして、政治家たちの失態によって国民がミサイルやテロで死ぬ国にしてはいけないと思っている。

森友学園・加計学園のW学園天国問題よりも、同世代の豊田議員のパワハラ問題よりも、こっちの方が問題ではないか。稲田朋美のせいで命を失うのはごめんなのだ。

もっとも、我々が何度、声をあげても稲田朋美は辞任しないし、更迭されない。この選択に抗えないこの国に憤りを感じる。我々国民と、自衛隊員の命をこんな輩に任せてはいけないのだ。

いま、必要なのは国民を守ることができる防衛大臣だ。稲田では無理だ。『北斗の拳』風に言うならば、「魔神堕つる時はきた!!」という感じだ。これだけ資質がないのに防衛大臣まで務めたのだから、「我が生涯に一片の悔い無し」という感じだろう。いますぐ辞任しなさい。安倍晋三は彼女を即刻更迭するべきだ。都議選の支持率も上がりそうで、得するではないか。自衛隊員も彼女の辞任を「自衛隊としてお願いします」と嘆願するべきではないか。

安倍政権の妥協、屈服を糾弾し、強固な反逆の狼煙をあげることにする。猖獗した時代に私はこの檄を叩きつける。


最新作、よろしくな。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2017年6月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。