なぜ、投資本のデザインとタイトルは、どれも似てくるのか?

今月3冊の書籍を出版することになり、最後の細かい修正作業を続けています。その中の一冊が「1000円投資習慣 めんどくさいことはわからなくても、ほったらかしでも、お金は増える」という投資未経験者向けの作品です。

並んでいる3冊の写真の一番右側の書影になりますが、デザインを見せてもらった瞬間、「どこかで見たことあるな」と思いました。

そうです。友人の横山光昭さんのベストセラー(写真左)と色や装丁がとてもよく似ているのです。同じようなターゲットの読者層に向けて、同じようなデザインの書籍を作るのは、読者を混乱させる恐れもあり、正直あまり良い戦略だとは思いませんが、皆様はどのようにお考えでしょうか。

しかし、別の編集者に指摘されて気が付いたのですが、横山さんの書籍の装丁も、よく見ると私が2年前に書いた「初めての人のための資産運用ガイド」に似ています。書影だけではなく、タイトルもです。

「10万円」が「3000円」になり、とうとう「1000円」にまで下がったという訳です。実際、投資信託はネット証券を使えば、100円で積み立てができる時代になりました。「100円」が出てくるのは、時間の問題です。

こうやって3冊を並べてみると、書籍のデザインというのは、売れる本が出ると、そのデザインを「参考にして」、新しいデザインに「進化」していくことがわかります。

私が今回の「1000円投資習慣 めんどくさいことはわからなくても、ほったらかしでも、お金は増える」で伝えたかったことは、投資に対する偏見の払拭と、金融資産での資産運用をこれから始めたいという人が突き当たるハードルを取り除くことでした。

「投資は何だか怖い」「投資はギャンブル」「貯金が一番」と未だに思っている人がいますが、それは偏見です。本書を読んでいただければ、投資が自分のお金の不安を解消するだけではなく、世の中との関わりを増やし、自己成長を通じて、社会貢献になることが理解できるはずです。

そして、始めてみようと思う人が悩んでしまう、一般口座、特定口座、NISA、個人型確定拠出年金など、「運用するための箱」の選択についても、明快に結論を書きました。

装丁はともかく、中身には自信があります。既に投資をしている人は読まなくても良いかもしれませんが、これから始めたいけど何から始めたら良いかわからないという方に、是非読んで欲しいと思っています。

<参考図書>
「1000円投資習慣 めんどくさいことはわからなくても、ほったらかしでも、お金は増える」 内藤忍

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年7月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。