小池さんは“退いた”と見せかけ、実は前に出たのでは?

選挙ドットコムより

退いたと見せかけて、実は前へ出たのかも知れないぞ、と思っている。

小池さんは、都民ファーストの代表の座は野田氏に譲っても、自分が決めた路線までは譲らないのだと思う。

国政政党・小池新党の設立は必然だし、市区町村長や市区町村議会の候補者擁立のための第二期小池政治塾・希望の塾の開講も予定通り敢行するのだと思う。

昨年の知事選がホップだとすれば、先般の東京都議会議員選挙は第二弾のステップでしかない。
大きくジャーンプ、とやるために今はちょっと身を縮めただけのような気がしてならない。

小池さんは、一昨晩、市長村長選挙に候補者を擁立するようなことを臭わせたようだ。

小池さんが何を考えているのかを読むのが難しいことは昨日のブログで書いたとおりなのだが、それでも小池さんの言動から何となく伝わってくるものがある。

小池さんは、自分に対して真正面から対抗してきた人や、自分の足を引っ張ってきた人のことは終生忘れないタイプの人のようだから、まだ小池劇場は幕を閉じていない。

タイミングは十分図るだろうが、一旦やると決めたことはいつかは必ずやる、というところがある。
狙いを付けられた人はさぞ首筋が寒いだろうが、これは仕方のないこと。
昨年小池さんと対立した市長会や区長会の人は、覚悟しておかれることだ。

今の小池さんには対立候補者を擁立するくらいの力はある。

ご自分に対立候補者を擁立する力があることを知りながら、何もしないで黙って見ている、などということはまず考えられない。

国政政党・小池新党も然りである。
世論が自民党に対峙できるような保守新党も待ち望んでおり、自分にはその力があることを知りながら小池さんが何もしないでただじっと黙って見ている、などということは、私には考え難い。
一ケ月後になるか二ケ月後になるか分からないが、必ず小池さんは再び動き出すはずである。

小池劇場には、3幕目も4幕目もある。

当分大団円はない、と思っておかれるくらいで丁度いい。

小池さんをディスっても、誰もご褒美をくれませんよ

都議選の前だったら郷原さんや橋下さんの物言いもそれなりに影響力があっただろうが、選挙の結果が出てからあれこれディスってもネットメディアで多少話題を呼ぶだけで、3日もすると忘れ去られてしまうだろう。

ノープロブレム、などとは言わないが、郷原さんの言うことも橋下さんの言うこともそれほど気にしなくていい。

自民党は、都議選の敗北は何でもないように対処している。
民進党も然りである。落ちたのは、あたかも候補者本人の責任のように振舞っている。

薄情なものだ。
自民党を信じ、民進党を信じて苦しい戦いを戦ってきて敗れた真面目な方々が気の毒である。

捲土重来を期して立ち上がれる人はいいが、矢尽き、刀折れて引退せざるを得なくなった人が気の毒である。
せめて労いの言葉の一つも掛けてあげればいいのに、と思うが、誰も執行部では責任を取らないようだ。

ある物をなかったことにしたり、関係者が共有している文書を怪文書のような物、と一蹴しようとしたリ、さらには本当のことを告発しようとした人を人格的に問題がある人のように印象操作しようとした人たちが、皆、平然と口を拭っている。

汚いなあ、と思うが、これが今の永田町である。

小池さんをディスるより、こういう自民党や民進党の執行部をディスる方がどれだけ役に立つか分からない。

郷原さんや橋下氏の矛先を変えてもらいたいものである。

小池応援団からのお願いである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年7月4日の小池百合子氏関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。