自民党の体感支持率は、急降下中
この度の九州地方の豪雨災害でお亡くなりになった方々に心から哀悼の意を表すると共に、被災された皆さんにお見舞いし、併せて、被災者の救出、救援等に全身全霊で当たられている自衛隊や警察、消防、被災自治体の職員の方々に改めて感謝の念を表明させていただく。
安倍総理が外交日程を一部キャンセルされて、帰国した翌日には被災地入りをされた、というのはさすがだと思うが、しかし外交日程を一日繰り上げて被災地入りをしたくらいで安倍内閣や自民党の支持率が上昇反転する見込みはない、と言わざるを得ない。
自民党の体感支持率は急落する一方である。
倒閣運動こそまだ起きていないようだが、一年後には選挙を控えている自民党の若い衆議院議員の皆さんの危機感は相当のもののようである。
内閣改造ぐらいでは人心一新は出来ないだろうな、というのが私の見立てである。
安倍総理の総裁三選は、無くなった。
そう、思って、自民党の皆さんは、今後どうすべきか考えた方がよさそうである。
こういう状況でもなお自民党の建て直しが出来る人がいれば、その人は実に優れた人である。
さて、そんな人が、今の自民党にいたかしら。
民進党は、分党して生き残りを図られては?
自民党は腐っても鯛だが、民進党は、腐ったらどうなってしまうのだろうか。
民進党では求心力よりも遠心力が働いているようだ、という論評を見掛けたが、何にしても民進党はいつまでも今の状態のままではいられない。
今のままの状態ではいられない、ということが分かった時に、さて、どうするか。
今の民進党の人たちは自分たちでは決められないだろうから、外にいる私たちからはどう見えるか、ということをお伝えしておくのが親切かも知れない。
民進党は、共産党との選挙協力を大事にする人のグループと民進党としての独自路線を何とか維持しようとする民進党内保守勢力の人のグループの二つに綺麗に分かれたらいい。
共産党との選挙協力を大事にする人たちはいずれ共産党に呑み込まれてしまうだろうが、これは仕方がないことなので、なるようになるさというところだが、日本にとって大事なのは、多分民進党としての独自路線を維持しようとする民進党内保守勢力の人たちの力をどうやって残していくか、ということだろうと思う。
民進党内保守勢力の皆さんがどうにか生き残れば、そこから自民党に対抗できるような新しい保守勢力が生まれるかも知れない。
私の知っている民進党の人の中には、結構明らかに保守の人がいる。
共産党の人たちから応援を貰うのはいいが、共産党の候補者を応援することは出来ない、という人は結構いるはずである。
私から見て、それなりにいい人たちである。
そういう人たちがこのまま沈んでいくのを見るのは、いささか忍び難い。
ロープを投げて上げることは出来ないが、何とか生き残って欲しい。
まあ、上手に分党に持っていくことですね。
とりあえず、そう申し上げておく。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年7月13日の政界関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。