ネットメディアに学ぶ「タイトル付けの極意」

昨日のブログに書いたこちらの記事がBLOGOSに転載され、今朝見たらアクセスランキング総合2位まで上昇していました(写真)。

宝くじの話は以前から何回か書いているので、目新しい内容では無いのですが、たくさんのアクセスを集めた理由の1つは、タイトルにあると思いました。

私が書いたブログのタイトルは「宝くじ購入者にこそ「お金の正しい知識」を教えよう」ですが、BLOGOSの見出しは「宝くじは還元率低い「貧乏くじ」」となっています。「貧乏くじ」というバズワードが、クリックして記事を読んでみようという気にさせるきっかけになったのです。

このように、ブログでも、メールマガジンでも、書籍でも、内容以上にタイトルの決定に時間をかけることが、たくさんの人にリーチしてもらうために重要になっています。せっかく、良い内容のコンテンツを作っても、そもそも入口のタイトルがキャッチーでなければ、本文を読むところまで来てもらえないからです。

タイトルを考える時に私が意識しているのは
1.話題になっているテーマに関連付ける
2.意外な視点を提供する
3.数字を使う

です。

話題のテーマに関連したものであれば、多くの人が興味を持ってくれる可能性があります。少し前なら都議会選挙の小池知事、最近であればビットコインや安倍内閣といった内容からタイトルを作れば、普段アクセスしない人にも読んでもらえる可能性が出てきます。

また、読んでいる人が「あれっ?」と思うような意外な視点がタイトルに入っていると中身が気になります。「頭のいい人ほど成功する」と書いてあっても当たり前と思うだけですが、「馬鹿な人ほど成功する」と書いてあれば、読んでみたくなるものです。

読みやすい文章にするために、私は数字をなるべく使うようにしています。「・・・な3つの理由」「・・・のための7つの方法」といった具合にタイトルを入れると、コンパクトにまとまった内容が読めるというメッセージになります。実際のコンテンツもわかりやすく箇条書きにして、頭にスッと入るよう工夫すれば、読み手の期待を裏切ることはありません。

しかし、せっかくユニークなタイトルでコンテンツを読んでもらっても、その内容が期待したようなものでなければ、今度は書き手としての信頼感を失っていくことになります。2つのバランスを考えた良質な情報提供を続けることが、読者との信頼感醸成に必須です。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年7月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。