「SHINOBY`S BAR 銀座の2号店」を出さない理由

「SHINOBY`S BAR 銀座」の売り上げが好調です。今月は今年最高の営業成績になるかもしれません(写真はメニュの一例)。

当初営業開始時は、素人がオープンする銀座のお店ということで、日経BPで書籍化されるくらいの話題になりました。しかし、その後営業方針も変わり、店長も、業務委託先も変わっています。

お店が活気づいてくると、お客様から「2店舗目はオープンしないのですか?」と良く聞かれます。以前は、六本木に2号店を出店しようと検討したこともありました。しかし、今は銀座のお店を更に良いお店にすることに集中しようと思っています。

飲食の仕事は、即断即決で新しいことに次々チャレンジできる面白い仕事です。大きな組織を動かすような周到な準備をするより、気が付いた改善点を迅速に実行するのが好きな私のような人間に向いています。

ただ、飲食に関して私は飽くまで素人で、経営者目線ではなく、利用者目線で商品やサービスを考えています。収益性や事業としての発展よりも、利用者の満足度の向上という視点でお店を見ています。多店舗化で、利益を上げるよりも、銀座のお店に来店した人たちが笑顔で帰って、また来てもらえるようなお店にすることを最優先したいのです。

最近、お客様の来店数が増え、予約が入るようになって売上が伸びてきたのには理由がいくつか考えられます。

広告宣伝費をかけたり、メールマガジンでメリットのある情報を提供したりしたことで認知度が上がってきたこともあります。以前は私の知り合いがほとんどだったのが、最近は純粋に銀座のワインが美味しいお店として来店する方も増えました。

また、お料理やワインのクオリティが安定してきたこともあると思います。季節ごとに変わるプリフィックスコースは、毎回スタッフが試食を行い、改善点を反映してから商品化しています。ワインもすべてのワインを試飲して、グラスワインは良いものを見つけると入れ替えを行って、味にはこだわっています。

外部環境の変化もあるかもしれません。隣に銀座シックスがオープンし、人の流れが変わりました。また、7月はランチカレーを限定で実施し、それが夜の来店動機になっている可能性もあります。東京の景気が良くなっている影響もあるのかもしれません。

これからもカフェの営業、新しいサービスの提供など、攻めの姿勢を忘れないように、SHINOBY`S BAR 銀座を更に魅力的なお店にするためのチャレンジを続けて参ります。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年7月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。