不動産投資を否定する人の「3つの特徴」

ブログやメールマガジンで、不動産投資に関する記事を書くと、否定的な反応をする人がいます。陰でコソコソしないで、堂々と言ってもらえば、きちんと説明するのですが、どうやらそんな行動力もない人たちばかりのようです。

いつも言っているように、投資には必ずリスクがあります。しかし、リスクばかり心配していたら、何もできません。投資に限らず、人生自体がリスクの連続です。大切なのは、重箱の隅を突くようにリスクを指摘して悦に入ることではなく、リスクとどう付き合ってコントロールしていくかの具体案を立て、実行することです。

不動産投資にネガティブな批判をする人には、こんな特徴があります。

特徴1 先入観や偏見が強すぎる

「不動産投資=危険」あるいは「借り入れ=悪いこと」といった先入観や偏見を持っていて、はなから投資対象として除外して考えています。私自身も以前はそのような偏見だらけの男で、「呪縛」から解き放たれるまでに生まれてから50年近くかかったので、その心境はよく理解できます(笑)。

確かに、金融商品に比べれば不動産は投資金額も大きいですし、流動性も低くなります。しかし、その見返りとして十分なリターンが期待できるのであれば、投資対象として、バイアスをかけず、素直に検討してみれば良いだけのことです。

特徴2 正しい情報を収集できていない

不動産といっても、その投資対象は千差万別です。投資信託にも様々な投資対象があるのと同じです。

しかし、国内不動産と言うと、人口減少で貸家の空室問題がこれから深刻化するので不動産投資は危険といったステレオタイプな判断をしていまうのです。現実を見ると、同じ不動産でも東京の都心部の利便性の良い中古ワンルームマンションは空室がほとんど無く、日本全体の不動産投資環境とは大きく異なります。

あるいは、不動産が経年劣化で価格が下落するので、家賃が入ってもリターンにつながらないという意見もあります。しかし、これも調べてみれば中古の不動産に関しては経年劣化による価格下落は想定より小さく、上昇するか下落するかは、むしろ市場環境に影響されることがわかります。

どれも、ちょっと調べればわかることばかりです。正しい情報のインプット無しに、正しい結論は出てきません。

特徴3 自分でやったことがない

そしてなんといっても最大の特徴であり問題は、自分で実際に投資したことがないことです。

購入する前に、あれこれ悩んで、家賃や金利や税金の計算を細かくやっている人がいますが、時間が経っていくばかりで、家賃も入らなければ、実践的な知識も得られません。私の周りにいる、自分でリスクを取って、実際に不動産投資をしている人たちを見ると、やってみて初めて気が付くことや、理解することが多いことがわかります。

私の提案は、リスクをミニマイズして、まず始めてみること。資産性の高い、都心の中古区分物件なら、最悪の場合でもリカバリーが可能です。だから、そんなリスクを早く取って、意味のない思考をしたり、他人の批判したりする無駄な時間を減らしましょう。その方が、人生は豊かで楽しくなります。

と言っても、投資をするかしないかの最終判断は、その人の選択の自由です。私は自分自身の投資経験を踏まえて、リスクを取って人生を変えていきたいという人たちにアドバイスし、豊かな人生を実現するお手伝いをいたします。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所をはじめとする関連会社は、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年8月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。