何を、どのように学ぶかは、よ~く議論した方がいいが、誰もが知っておいた方がいいことは、大人になっても、強制的に学ばせる機会(=大人の義務教育)があってもいいのではないか。
もちろん、それぞれの分野で啓発に力を入れているが、それには限界がある。本当に知ってほしい人には届かないことも多い。
また、ICTの普及により、社会の現象がある程度網羅的に書かれた新聞と違い、自分の好きな関心がある記事しか読まなくなり、社会における情報の分断が進んでいる。
例えば、大人の七五三ということで、70歳・50歳・30歳になれば、自動車の免許講習のように、1日か2日、大人の基礎知識を学ぶ機会があってもいいのではないか。
何を教えるかについて、一例をあげれば、「防災」。
・最初の3分、3時間、3日に何をすればいいか。
・事前に、どのように予防すればいいか。
・事後に、生活を立て直すためどのような支援があるのか。
「健康・予防医学」
「ハラスメント」
「選挙の仕組みと国・自治体のお金の使われ方」
「メディアリテラシー」
「世代や立場を超えて会話をする技術・作法」
なども大人の基礎知識となるだろう。
社会の分断を乗り越えていくために、逃げずに議論していくことが大切ではないだろうか。
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<井上貴至 プロフィール>
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<井上貴至の提言>
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編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2017年8月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。