元祖・出島に来てみた。

元祖・出島に降り立ちました。
中学で習いました。鎖国していたころ、ここがオランダ貿易を一手に引き受けていたことを。ここが西洋との情報とアカデミズムの窓口であり、日本もここから世界に発信していたことを。

Pop’n Tech特区CiPは21世紀の出島になります。
東京・港区竹芝にデジタルの出島を作ろうとしていまして、その手本を習いに来た次第です。

「21世紀の出島 国家戦略特区として禁じられた遊びを奏でます。」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2016/03/cip_6.html

電波特区、技適特区、著作権特区、サイネージ特区、ドローン特区、ロボット特区、超人スポーツ特区、レバ刺し特区、いろんな提案をいただいています。
各地で導入された特区を全てここでも導入する「二番煎じ特区」がいいとぼくは考えています。特区の総合商社や~

枝豆を注文するとアマゾンがドローンで運んでくる。有機ELを壁や道路に印刷する。孫泰蔵さんが提唱する、未来を見据えて規制緩和する「フラッグシップタウン」。やりたい。

「孫泰蔵さんの構想に乗った!」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2016/06/blog-post_27.html


出島はこの20年、復元事業を進めていて、48棟のうち16棟までが復元されたそうです。この夏には、長崎と出島を結んでいた橋も復元するとか。1634年に作られ、1859年に役目を終え、1945年に原爆を受けた出島の完全復刻は、2050年が目されているとか。大仕事です。

Pop’n Tech特区CiPも建設の真っ最中です。2020年、東京オリンピック・パラリンピック直前に完成する予定です。元祖・出島のように、情報とアカデミズムの交差点になろうと考えます。

「シリコンバレーとハリウッドの日本版融合 デジタル×コンテンツのクラスターを形成します。」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2016/03/cip10.html

元祖・出島のように、ヤバい街になりたい。

「コスプレが集いロボットが飛び交う基地 クールジャパンとIoTの発信拠点となります。」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2016/03/cip10_2.html

元祖・出島のように、隣接する海に向かって世界に発信したい。

「海と空の窓口 東京湾・島しょと羽田空港、その立地を活かします。」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2016/03/cip10_10.html


出島の総面積は1.5ha。これは竹芝CiPの面積と同じです。
集積特区の広さとしては、昔も今もそれくらいのまとまりがいいということでしょう。
ただCiPの場合は空中に高層ビルを建てますので体積はかなり異なります。

そこでは新しい産業を生み出したい。元祖・出島にうごめいたオランダ商人のように。

「新産業創出の永久機関 技術、デザイン、教育、ビジネスを結合します。」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2016/03/cip.html

新しい研究教育も生み出したい。元祖・出島が蘭学の発信地だったように。

「国際的大学と未来の幼稚園 次世代研究と創作系教育の基盤を整えます。」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2016/03/cip_4.html


元祖・出島の賑わいはどうだったんでしょう。当時の絵を見る限り、楽しそうじゃないですか。楽しくやりましょう。

「毎日がワークショップコレクション 創作フェア、ハッカソン、マーケットの常設会場です。」
http://ichiyanakamura.blogspot.jp/2016/03/cip7.html

ところで元祖・出島には、素敵なデジタルサイネージがたくさんありました。


オランダ行きたくなってきたな・・・

(と思い、それから思い立ち、オランダ行ってきました。それはまた別途。)


編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2017年8月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください。