こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
本日は都議会代表質問が行われ、都民ファーストの会からは木村基成政調会長代理が登壇しました。
東京都議会 臨時議会で代表質問
http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20170830/3243342.html
質問の詳細はまたおいおい触れさせていただくとして…。
来月の都議会本会議において、都議選公約でお約束をした受動喫煙防止対策の一角、「東京都子どもを受動喫煙から守る条例案」を共同提案することが発表されました。
これに先立ち、都民の皆さまからのご意見を条例案や運用に反映させるため、都民ファーストの会ではパブリックコメントの募集(意見公募)を行います。
「東京都子どもを受動喫煙から守る条例(案)」に関する意見公募
https://tomin1st.jp/news/archives/831/
都議会の会派が政策・条例策定にあたって、都民の声を直接集めるのは極めて異例のことです。
…というか、これまでほとんど議員条例が作られてこなかったので、その時点で既に異例なのですが。。
上記のリンク先から、条例案の内容などもPDFでご確認いただけます。喫煙者・非喫煙者、様々な立場から異なる意見があると思います。
ぜひ率直な意見を届けていただきたく、宜しくお願いいたします。
条例案への直リンクはこちら。
https://goo.gl/SRNUkD
パブコメ応募への直リンクはこちら。
https://goo.gl/uckhkB
■
なぜ今、子どもを守るためにこの条例が必要なのか?という点については、こちらのブログ記事で理由を詳述させていただきました。
■特に「子どもたち」は、受動喫煙被害から強制的にでも守らなければ!さらに子ども(特に乳幼児)たちは、自ら意思を示すことができず、タバコの煙から逃げることもできません。吸う場所を選べる権利と能力があるのは大人たちだけであって、それは時に子どもたちの権利を明白に侵害します。
だからこそ今回、都民ファーストの会は子どもがいる家庭などでも禁煙を努力義務とする条例案を検討しています。これに対しても、
「家庭の中まで入ってきて、権利を侵害するのか!」
という声がありますが、児童虐待をする家庭に児童相談所や警察が入ることを、権利の侵害とは誰も言わないでしょう。
要は、タバコの煙が明白に子どもの健康被害・死亡リスクを飛躍的に高め、それは虐待と言っても過言ではないのだと認識できるかどうかで、この価値判断は大きく変わってくるのだと思います。
また、この条例案が制定されると「子どもの前で喫煙すると、罰則をくらう?!」との誤解が一部であるようですが、本条例案に罰則規定はありません。
いわゆる「理念条例」というもので、まずは都民や行政そのものの意識を啓発していくことがその目的です。
理念条例では意味がないという意見もありますが、このように大きな話題や論争を巻き起こし、努力義務とはいえ行政サイドに対策を投げかけることには、政治的にも世論的にも大きな意味があると思います。
こうした点にも鑑みながら、条例案制定の動きにご注目をいただければ幸いです。
それでは、また明日。
―
おときた駿 プロフィール
東京都議会議員(北区選出)/北区出身 33歳
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、現在東京都議会議員一期目。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏のブログ2017年8月30日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。