投票率5割未満!代表選が終わっても民進党の前途は危うい

民進党公式YouTubeより(編集部)

民進党の代表選挙が終わり、予想どおり前原氏が新代表に選出された。

民進党の内部の方にとってどれだけ盛り上がった選挙なのか知りたいところだが、党員・サポーターの投票率は40.17%と5割を切っているようで、これで民進党の組織の末端にまでこの代表選挙の意義が浸透したと言っていいのかしら、と首を傾げているところである。

前原氏が、挙党体制で臨時国会や来るべき衆議院の解散・総選挙に臨むという姿勢を示されているのは当然と言えば当然なのだが、国会議員の中から棄権票や白票が出ている、というのはやはり民進党の前途は危うい、と言わざるを得ないのではなかろうか。

もう少しはっきりした方針が打ち出されるのかと思っていたが、出馬表明の時点よりも後退しているような印象であった。

普通ならどんな人に対しても、大丈夫、ガンバレ、ガンバレ、と声を掛けるところだが、前原新代表の下での民進党にはちょっとそういう声は掛けづらい。

せめて井出君が代表選挙に出馬していたらなあ、と思うが、結局、今の民進党はかつての民主党と異なるところがない。

やはり、細野氏や長島氏のように民進党を離党して新党の設立を目指して小池さんや若狭さんとの連携を希求している方々の動きに期待した方がよさそうである。
多分、民進党の支持率は、代表選挙が終わっても上らない。

村田蓮舫さんはこれで民進党の代表から正式に降りたことになるのだが、Ameba TVで見る村田蓮舫さんの顔は結構スッキリしていた。村田蓮舫さんは、今こそ地方行脚をされて、再起を目指された方がいい、というのが私の印象である。

前原氏にはガンバレ、ガンバレとは言い難いが、村田蓮舫さんにはまだ伸び代がたっぷりありそうだ。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年9月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。