リスクを取らないまま人生を終える「後悔」を避ける方法

昨日書いたブログ記事「シニア起業で「蕎麦打ち職人になる」のはやめなさい」は、「ブロゴス」にも転載され、総合ランキング1位までアクセスが増えました(写真)。

シニア起業に対する関心が高まっている背景には、平均寿命の伸びにより人生の後半戦の時間が長くなっていること、そして企業の雇用形態が変わっている事があります。社会人になって1つの仕事をして終わるのではなく、シニアになって別のことにチャレンジする時間と機会が生まれているのです。

といっても、チャレンジの方法を間違えると「シニアの蕎麦打ち職人」のような罠に陥ってしまいます。別に蕎麦打ちが絶対に失敗すると言っているのではなく、みんながやっているからといった安直な理由で始めてもうまくいかない可能性が高いということです。

しかし、慎重にリスクばかりを考えていても、どんどん時間が過ぎていき、気が付けば結局何もしないまま終わってしまいます。矛盾していますが「大胆かつ慎重に」というスタンスが大切です。

仕事でも資産運用でも共通する事実は「年齢とともにその人が取れるリスク量は減っていく」ということ。

例えば、20代なら平気でチャレンジできたことが、50代、60代となると躊躇せざるを得なくなる。とすれば、同じリスクであれば、できるだけ早いうちに取った方が良い。これが私の考えです。

では、もうシニアになってしまった人は、もう手遅れなのでしょうか。

万人に共通するもう1つの事実は「今より若くなる事は無い」ということ。だからリスクを取るなら、今すぐ取った方が良いのです。来年になれば、また取れるリスクは減っていきます。

また、リスクといっても、起業や投資に失敗したとしても、命を失う訳でもありません。また、別の道はいくらでも見つかります。セイフティーネットが何重にも張り巡らされた日本社会。その中で取るリスクなど、たかが知れています。

チャレンジしない人に共通しているのは、完璧主義者で失敗をすることを極度に恐れている優等生であることです。

しかし、世の中の成功者を見ていると、ソフトバンクの孫正義さんにせよ、ファーストリテイリングの柳井正さんにせよ、過去に多くの失敗を繰り返しその上にそれ以上の大きな成功があったことがわかります。

成功と言うのは失敗の上に成り立っている。あれこれ結果を考える前に「やったもの勝ち」なのです。

一度しかない人生、悔いのないように思いきりベストを尽くそうではありませんか。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年9月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。