中山恭子・日本のこころ代表、福田峰之・内閣府副大臣が「希望の党に合流することが明らかになった。いったい何を軸に集まっているのか、政策では説明が付かないが、ひとことでいえば、安倍首相と中心とした自民党、そして、何ともだらしなく政権復帰への見通しが立たない民進党のどちらにいてもいつになっても大臣への道が開けない人たちが勝負に出たと思えば一貫している。
ここのところ、自民党では、それなりの実績のある人か、安倍首相などに気に入られた人かでもないと、いくら待っても大臣になれそうもなくなっている。これまでのように、当選回数さえ重ねれば、大臣にある意味で公平になれるというのでなくなっているのが実情だ。
それでいいという人も多いだろうが、これまでと落差がありすぎるし、当選回数を重ねてまじめに頑張れば大臣になれるというのが、良い意味で政治家の励みになってきたのも事実なので、重要ポスト以外は、順送り大臣にするのも悪い事ばかりでないと思ってきた。企業でも、定年退職前には、それなりの肩書きをやるではないか。
また、民進党は、二重国籍であることが分かっている蓮舫をあえて代表にして一年も時間を無駄にしたとか、山尾志桜里のような見た目のイメージがいいだけで、思慮が足りないが故に大胆な発言と行動に出て目立っていた愚か者を幹事長に起用しようとしていた。
これでは、まじめに努力し、勉強しても、民進党が政権に復帰することもないし、党の役職も目立たない人はなれないという状況だった。
そういうなかで、小池新党に今のうちにはせ参じておけば、“創業メンバー”として党幹部や大臣になれるかも知れないというのは、山師的には正しい判断だと思う。
いずれにしても、今回の選挙で政権をとれるはずもないが、その次の選挙でもしかして政権が見えてきたときのために、自民党に代わって政権を担う最低条件を備えた党に成長し、そこでは、大臣などに本当に相応しい政治家がチャンスを得られるように党内のガバナンスが行われていることを期待し、お手並み拝見ということだろう。