新党設立の主導権を若狭さんが事実上握られたようである。
船頭多くして舟、山に登る、みたいなことにならなければいいのだが、と思っていたが、ここに来て急ピッチで新党の態勢が整ってきた。
細野さんも今更引っ込みが付かないだろうから、多分新党には合流するはずだ。
当初は、細野さんのグループで新党を牛耳れるという目算を立てていたのだろうが、若狭さんの方で新党設立に必要な5人の国会議員を民進党の議員以外から確保出来るということになると、もうあれやこれや若狭さんに注文を付けることが難しくなってくる。
細野さんが新党の中核メンバーになることは確定していても、細野さんを師と仰ぐ人たちが細野さんと同じように新党の創設メンバーの中に入れるかどうかは分からない。
若狭さんがこれまで水面下で懸命に動き回ってきた成果が一挙にここに来て表に現れてきたような印象である。
勿論小池さんとの周到な打ち合わせがあってのことだろうが、それにしても日本のこころの代表の中山恭子さんまで新党への参加を小池さんにお願いに来られた、というのは大変なことである。
中山恭子さんは、私が、私が、と表に出るような人ではなく、礼儀と節度を十分に弁えている人だから、ご自分が頼む立場にあることを踏まえて、たとえ国会議員としての経験も実績もそれほど大きくなくとも小池さんの名代として動き回っている若狭さんを十分に立てられるはずである。
若狭さんの要請に応えて無所属の行田邦子参議院議員と自民党の内閣府副大臣・福田峰之衆議院議員の二人も今日新党への参加を表明した。新党創設メンバーは5人で足りるのだから、これで若狭さんは新党創設メンバーの過半を制したことになる。
へー、よくやるもんだ、と感心している。
小池さんが本気で動くと、こういう誰も考えたことがなかったようなことが実現する。
魔法使いサリーと小池さんを呼んだことがあるが、どうやら小池さんは一種の魔法を使ったようである。
これで元維新の人や元みんなの人が新党に集まってくるようになれば、アッという間に第三極志向の人たちが新党に結集することになる。
まあ、何をやっても、どんな顔触れになっても、寄せ集め集団だとか有象無象の集団だという謗りを免れないだろうが、新党は上手くすると本当に自民党に拮抗する勢力になる。
若狭さんのこれからの舵取りが益々重要になる。
多分、民進党からの新党参加者もこれから増えてくるだろうが、創設メンバーの顔触れを見ればとても第二民進党だとか細野新党とは言えなくなるはずだ。
まさに、新党は希望の党である。
これまでの小池新党のイメージとはちょっと違うところがあるが、政治的な腹黒さがまったく感じられない実直な若狭さんが新党を束ねれば、新党はそれなりに大きくなるはずである。
残る課題は、新党が擁立する候補者が本当に国政を担うにふさわしい人物かどうか、ということだろうか。
私が関与出来ないところでどんどん新党設立の準備が進んでいるようだが、いつかは私も新党に関与出来るようになればありがたい。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2017年9月24日の神道関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。