33歳から新しい音楽を聴かなくなる理由とその対策

こんにちは!肥後庵の黒坂です。

あなたは最近、新しい音楽を聞いているでしょうか?若い方であれば「もちろん!嵐とかAKBの新曲は出る度にすぐに買っている!」といった回答が返ってくるでしょう。しかし、もしもこの記事を読んでいるあなたが30歳以上というなら、その答えはまったく違ったものでしょうか?「懐メロばっかりだな」「音楽を聴く事自体が煩わしいから聞いていない」そんな回答が聞こえてきそうです。

「33歳から新しい音楽を聴かなくなる現象」は世界共通まず、「33歳から新しい音楽を聴かなくなり、35歳を超えると音楽自体を聴かなくなる」そんなネットニュースがあちこちで散見されます。あまりにあちこちで見るので、オリジナルの記事がどれで誰がいい出したのか?もうよく分からなくなってしまうほどです。この音楽を聴かなくなるという現象ですが、実は日本人に限定したお話ではありません。次の記事は英語圏のサイトのものなのですが、英語で同じようなことが書かれています。

AV Music「Why do pop-culture fans stop caring about new music as they get older?」

どうやら世界中で「年を取ると新しい音楽を聴かなくなるなー」という現象に陥ってしまうようです。

年代で違いすぎる音楽のテイスト

この間、還暦を超えた方とカラオケにいく機会がありました。自分より30年以上年上の方ですので、当然歌っている曲は一つも分かりません。どれもこれも演歌ばかり。音楽のテイストは3秒聞けば「あ!これは古い音楽なんだ」ということが分かってしまう具合です。しかし、その後に衝撃的な出来事がありました。それは槇原敬之さんの昔の曲が流れたのを聞いた小学生の子供が「なにこれ古いなー。演歌??」といったのです。槇原敬之さんといえば、世界に一つだけの花が有名でその他にも数々の名曲があります。

特に私は「北風~君にとどきますように~」が大好きで、不登校が続いていた中学生時代はよく聞いていた曲です。それが…演歌!?演歌じゃないでしょ!とツッコミを入れたかったのですが、その子の感性では演歌に聞こえるといっているわけです。おそらく、これからの若い世代は私が青春時代に聞いていた曲は全部演歌に聞こえてしまうのでしょう。

そう考え、気持ちよく歌っている年配の方の演歌も本人は演歌と思っていないのでは?と複雑な気持ちになってしまいました。曲のテイストが違いすぎると当然受け入れられません。演歌が好きな子供は少なく、若者の曲ばかりを聞いている年配は少ないでしょう。つまり、自分が昔から聞いて馴染みのあるテイストの曲以外は受け入れられなくなってしまうということと考えます。

加齢と環境も大きな要因

それから年を取る事、環境や価値観の変化も新しい曲を聴かなくなる原因と考えます。

年を取ると集中力が衰えます。それなのに仕事や勉強は集中力が問われるものが増えていきます。年齢に逆境して挑まなければいけないタスクの重さは、そこから開放された時にはリラックスを求めるのではないかと考えます。つまり、仕事や勉強で頑張って集中した後に、趣味やプライベートの時間は集中力を要するものは受け入れられなくなるということです。年を取るとゲームや読書が難しくなるといいますが、これらは意欲の減退もありますがそれ以上に集中力の低下が一番の原因ではないでしょうか?

音楽って音楽だけを聞くことはあまりないと思うんですよね。PCで作業をしたり、食事をしながら聞いたりとマルチタスクの中に入れ込まれることが思いと思うのですが、昔は作業をしながら音楽も楽しめていたものが集中力が衰えたことで、作業に集中することで手一杯、音楽は作業を邪魔するうるさいものだと感じることが多いと考えます。これが未知の音楽だとなおさら、心理的抵抗が大きくなるので余計に受け入れられないのでしょう。

また、価値観や環境変化もあるでしょう。30歳を超えるととにかく自由な時間がなくなってしまうことが多いです。仕事をバリバリやるほか、家庭を持つと子育てや家族サービスでてんやわんや。目を閉じて音楽に酔いしれる、なんて余裕はなかなかありません。暇があれば仕事か家事を済ませたい、と思ってしまいがちです。

このように年齢と環境変化もかなり大きな要因ではないでしょうか?

努力して新しい曲を聞く

私はあまり音楽を聴く方ではありませんでした。しかし、今では新しい音楽ばかりを聞いて、そのいずれも楽しんでいます。特に洋楽が大好きで

Porter Robinson

Love & The Outcome

Ellie Goulding

Mat Kearney

Carly Rae Jepsen

といった歌手が大好きで毎日たくさんの曲を聞いてその素晴らしさに酔いしれています。でもお気に入りの曲と言ってもずっと聴き続けているわけではなく、「1億回再生 洋楽」などYouTubeで検索することで、世界中の人に支持された新曲も聞いています。ソーシャルフィルタリングされた人気曲はさすが支持されているだけあって、どれも素晴らしい名曲ばかりです。はじめましての曲もすぐにハマってしまいます。私が思うに30歳を超えたら工夫、努力することで名曲に触れ続ける、という環境構築が必要です。

せっかく生まれ持った「音楽を楽しむ」という人間の特性を活かさない手はありません。自分の感性を、感情を存分に楽しませるためにも今後も努力して新曲を聞き続けたいと思います。

ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。