三段跳びではなかったが、4段から6段に2階級昇格されたのだから、おめでとうと言ってあげるべきだろう。
何はともあれ谷亮子さんが苦手な政治の世界から柔道界に復帰されたことはよかった。
小沢さんの傍で嬉々としてマスコット人形のようなことをしていた時はなんだかなあ、と思っていたものだが、柔道界に復帰すれば谷さんは“柔ちゃん”というれっきとした名前を持つビッグネームであり、誰からも愛されるスターである。
政治の世界では残念ながら谷さんが大きく羽ばたく状況にはなかったのだから、思い切って政治の世界から足を洗われたのはよかった。
これで、谷さんはゴールドメダリストとしてのかつての名声を取り戻すことが出来るはずである。
永田町は、しばしばスポーツや音楽の世界で有名になった人を永田町に引き摺り込もうとするが、大体はご本人の将来に傷を残してしまうような勿体ない使い方しかしない。
谷さんが使い捨てにならなかったのは、柔道界にとってもよかったかも知れない。
永田町は、人使いが荒いところである。
それぞれの人を見て、その人に相応しい仕事を割り振ればよさそうなものだが、大抵の場合は選挙の際の広告塔や人寄せパンダぐらいの役割しか割り当てられない。芸能界から政治の世界に転進した人の場合も、大体はそうである。
勿論、何にでも例外はある。
その例外的なポジションを獲得するためには、相当の覚悟と勉強、そしてそれなりの運が必要である。
運は自分ではなかなか掴まえられない。
まあ、運のいい人の傍にいることですね。
谷さんは、政治の世界から離れることで運を掴まれたようだ。
結構なことである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年1月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。