日本の方から波風を立てることは避けた方がいいぞ、と思っていたので、安倍総理が今日、事情が許せば平昌五輪の開会式には出席したい、と記者会見で述べられたことはよかったと思う。
韓国政府に間違ったメッセージを送ることになるから、総理は開会式に出席すべきでない、と大きな声で騒ぎ立てる人がいたが、そういう方々の反対の声を押し切って総理が決断されたことはよかった。
総理のバランス感覚は失われていないようだ。
個人的な感情はさておいて、日本の国益を守るためには総理としてどうしたらいいのか、ということを十分考えられたような形跡がある。
周りの方からほどほどのメッセージが届いていたのだろう。
一時の興奮に駆られて、とんでもない結論を出してしまいかねない人が総理の座に座っていたのでは、日本の将来が心配になって堪らないが、安倍総理は今のところ周りが良く見え、周りの人の声にも十分耳を傾けているように見える。
自民党の二階幹事長や公明党の山口代表らの周到な根回しが利いたようである。
日本の大相撲会は簡単には立ち直れないようだが、安倍総理は、目下のところ堂々とした横綱相撲をされているようである。
野党の皆さんがあちらからこちらから挑みかかっても、この通常国会ではどうやら軽くいなされて終わりになりそうである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年1月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。