一昨日(21日)の自民党の憲法改正推進本部の全体会合で教育の充実に関する自民党の改憲条文案を大筋において了承した、というのだから、憲法改正の議論については、やはり自民党が大人の議論をしていると言っていいようだ。
自民党内での議論の状況を見て、とても年内の憲法改正の発議など出来ない、などと仰っておられる方がおられたが、結構早い段階で自民党の憲法改正論議は集約されてしまいそうだ。
野党の皆さんは、急がないと有効な対案を出しそびれてしまうぞ、というのが現時点での私の見立てである。
さすがに憲法9条の改正については議論が紛糾し、自民党内での意見の対立が先鋭化しそうな雰囲気があるが、最後は無難なところに落ち着く。
なにしろ細田さんや高村さんは、自民党の中でも大骨や小骨を取り除くことに長けた方々である。石破さんが自説を引っ込めてしまえば、自民党の中での憲法改正論議はあっという間に収束してしまう。
それがいつになるか、というだけの問題である。
私の目から見ても、教育無償化問題を踏まえての自民党の憲法26条と89条の改正案はほどほどの内容となっている。この程度の改正ならわざわざ憲法の本体をいじらなくてもいいのではないか、という議論は出てくるだろうが、国論を二分するような大きな問題にはなりそうもない。
まあ、多少文言を修正すればいいんじゃない?ということになりそうである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年2月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。