平昌オリンピックが史上最多13個のメダルを獲得し盛り上がりをみせたまま幕を閉じた。
今回、特に注目されたカーリング女子だが、話題になった彼女たちの「もぐもぐタイム」は私たちの職場で取り入れてみてもいいのではないか。
話題の“もぐもぐタイム”で勝機を掴む
「カーリング」は10エンドあり、5エンドが終了した時点で7分間の「デットタイム」がある。この「デットタイム」で日本チームがいちごや焼き菓子などお菓子やフルーツを食べながら話している様子が“もぐもぐタイム”として注目され、「かわいい」、「部活みたい」、「ピクニックみたい」などと話題になった。
なかでも、北海道北見の老舗菓子店「満月」が販売するチーズケーキ「赤いサイロ」は注文が殺到し品切れになった。なかでも注目したいのは、6エンド以降に得点をとり逆転したり、大量得点するシーンが数々あったことだ。
予選リーグの初戦の韓国戦では、6エンド目まで5-3とリードを許すもスキップの藤沢がドローショットやストーンをはじき出し追いつき最後はガードストーンを配置したことで韓国のミスを誘い勝利。
OAR戦では7エンド目に藤沢が円の中心近くにある相手のストーンをはじき飛ばし、日本が1から3番目の石を獲得し相手が石を動かせず、3点をスチールし一気に相手を突き放すシーンなどあり6エンド以降だけで10点中6点を獲得した。
その次の試合のデンマーク戦では相手の度重なるミスを逃さず、藤沢がダブルテイクアウトを決めるなど7エンドと8エンドだけで8点中5点を獲得し決勝トーナメント進出を決めた。
決勝トーナメントでは相手のイギリスのミスを藤沢は逃さず9エンドで好ショットを連発させたり、セカンドの鈴木が相手のストーンを2本はじき出すなどしたことで勝利し、カーリング史上初の銅メダルに輝いた。
集中力アップ?あなたの職場にも導入を
「もぐもぐタイム」はキャプテンの本橋麻理が準備することが多く、「長時間の試合が多く集中力が高まり、ショットにつながる」などと選手間で好評だという。実際、報道でも選手たちからリラックス効果が挙げられていたようだ。
ここまで結果が異なるということは、少なからず「もぐもぐタイム」の効果があったといえるのではないだろうか。
ビジネスにも応用できると思えるのは、こんな調査データがあるからだ。
企業の組織改革やトータルブランディングを手掛ける「ESSPRIDE」「仕事におけるおやつの効果」をテーマに職場でおやつを食べることがある、全国の20~59歳の社員400人を対象にしたWEB調査を実施した。
それによると、おやつを食べた後仕事の能率が上がったと答えた人は73.6%に達した。
どのようなおやつを食べるかについては、最も多かったのがチョコレートの67.3%。ついでクッキーが50.8%、アメが40.0%、おせんべい39.3%、ガム36.0%と続く。
職場で「もぐもぐタイム」を試し導入する価値はありそうだ。皆さんの職場でもお試しあれ。
—
奥村 シンゴ フリーライター
大学卒業後、大手上場一部企業で営業や顧客対応などの業務を経験し、32歳から家族の介護で離職。在宅介護と並行してフリーライターとして活動し、テレビ、介護、メディアのテーマを中心に各種ネットメディアに寄稿。テレビ・ネット番組や企業のリサーチ、マーケティングなども担当している。